生きていても嫌われて、死んでも嫌われる昆虫。それがゴキブリです。
(あ、ちょっと涙が…)
「殺したゴキブリ、捨てるのが怖い」
「死んだゴキブリ、どうすればいい?」
そんなお悩みを解消してくれるG駆除アイテムが「ゴキすぅ〜ぽん」です。
掃除機で弱ったor死んだゴキブリを吸う、という革新的な商品を本音レビュー。
さらに、開発者の堀 保さん(株式会社バリアホーム・代表取締役)に「なぜ、ゴキブリを掃除機で吸おう」と思ったのかを、フカボリ取材させていただきました!
取材協力:株式会社バリアホーム
「ゴキすぅ〜ぽん」の使い方を動画で解説
「ゴキすぅ〜ぽん」は、ゴキブリを手で触れることなく掃除機で処理できる、G駆除アイテムです。
「百聞は一見に如かず」ということで、まずは使い方を動画で解説します。
まずはこちらの動画をご覧ください!※本物のGは登場しません。
「ゴキすぅ〜ぽん」の使い方を写真で解説!
※何度もいいますが、本物のGは登場しません。
「あ、ゴキブリだ!」
本物のゴキブリを出すとお叱りをいただきそうなので、今回はカブトムシの折り紙で代用しました
殺虫剤でやっつける!
まずは、落ち着いて。ゴキブリ(代用品)を殺虫剤でやっつけます
やっつけた〜!
やっつけられたゴキブリ(代用品)
いよいよ、「ゴキすぅ〜ぽん」の出番です。
「ゴキすぅ〜ぽん」を開封。紙でできた筒1本と、ボールが2個入っています。
ゴキすぅ~ぽん
掃除機のヘッドを外します。
掃除機のヘッドは簡単に外れます
「ゴキすぅ〜ぽん」の”ホース口”と書かれた部分を、掃除機の接続部に差し込みます。
ヘッドを外した掃除機に、ゴキすぅ~ぽんを装着していく!
これでセット完了です。
ものの数秒でセットできます
\完成!/
ちょっとカッコいい!
掃除機に「ゴキすぅ〜ぽん」を装着すると、ちょっと外れやすいかも…と思われるはず。しかし!掃除機のスイッチをオンすると、吸引力によって外れなくなります!
ご安心を。
やっつけたゴキブリを吸っていく!
掃除機の電源はオフの状態で、ゴキブリ(代用品)へ近づけます
ゴー!
掃除機の電源をオンにし、ゴキブリ(代用品)を吸い込んでいきます!
シュッ!
吸い込まれていくゴキブリ(代用品)
吸い込みました!
一瞬でゴキブリ(代用品)が吸い込まれてしまいました!
中を除くと…。しっかりと吸い込まれていますね。
ゴキすぅ~ぽんの中には、しっかりとゴキブリ(代用品)がいます※折り紙で代用しているため、実際とは異なります
続いては、ゴキブリが出てこないように封じ込めます。
付属のボールを2個並べます。
今回は横に並べてみました
掃除機で吸い込みます。まずは1個目。
ゴキブリの時と同じように、ゴキすぅ~ぽんをボールに近づけてから掃除機の電源をオンにします
2個目も同じ要領で。
シュ!
ボール2個を吸い終わりました
1個目のボールを吸い込むときは、しっかりと掃除機を掴むのがコツ。油断すると、吸引力で手がグラついて、掃除機の柄を離してしまいそうになります。
中を覗いてみると…。ばっちりです!これなら、出てこないでしょう!
ゴキブリ(代用品)の姿は見えません
あとはゴミ箱に捨てるだけ!
掃除機の柄をゴミ箱のフチにたたき付けると、簡単に外れます。
あとは、可燃ゴミとして出せばOKです。
ゴミ箱のフチに、掃除機の柄を軽くたたき付けるとゴキすぅ~ぽんは、簡単に外れます
ゴキブリ(代用品)に手で触れことなく、処理ができました
“あの感触”が嫌な人にはおススメ!
ゴキブリを処理するときの”あの感触”が嫌!という人には使って欲しい。てゆーか、絶対いいと思う。
これがゴキラボ・和田の感想です。
理由は、下記になります。
- ゴキブリに触れることなく処理できる
- ゴキブリとの距離をとりながら処理できる
- 万が一、ゴキブリが生き返ったとしても、ボールで封じ込めているので出てこない
- 「ゴキすぅ〜ぽん」に入れたまま、可燃ゴミとして出せる
吸い込む前に殺虫剤で殺す、もしくは弱らしておく必要はあるものの、ゴキブリに触らなくていいという安心感は絶大です。
- ティッシュを何枚も重ねて処理していた方
- 割り箸で挟んで捨てていた方
- 生き返ったらどうしよう…とドキドキしていた方
- 殺せたけど、捨てられずに、何日も放置してしまっていた方
- 思い切って掴んだけれど、手に違和感があり「ヒャー」っと叫んで、ゴキブリをぶん投げてしまっていた方
などなど…
とにかく、ゴキブリに手を近づけたくない方は、1度試す価値アリです。
「ゴキブリ気持ち悪い」から誕生した「ゴキすぅ〜ぽん」
ユニークかつ、斬新なG駆除アイテム「ゴキすぅ〜ぽん」。
ゴキラボ・和田は思いました。
「どんな人が発明したんだろう?」「もしかして、ゴキブリへの愛情の裏返し!?」
そこで、開発者の堀 保さん(株式会社バリアホーム・代表取締役)に取材をオファー。
開発のきっかけや、「ゴキすぅ〜ぽん」の仕組みについてお伺いしました。
お話をお伺いした堀 保さん(株式会社バリアホーム・代表取締役)
株式会社バリアホームの代表で、ゴキすぅ~ぽんの開発者である堀保さん※取材はオンラインで実施
「ゴキすぅ〜ぽん」開発のきっかけは大量のゴキブリ
ゴキすぅ~ぽんは、手のひらサイズ
「掃除機でゴキブリを吸う、アイデアが斬新すぎて驚きました。こんなアイテムを作るぐらいなので、堀さんはゴキブリ嫌い…」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「そうですね!ゴキブリは嫌いです!」
「ですよね!(好きの裏返しじゃなかった…)」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「そう、見るのも触るのも嫌すぎた結果『ゴキすぅ〜ぽん』が誕生したんですよ」
「ゴキブリ嫌いも、そこまでいくと立派です。でも、なぜ掃除機なんですか?」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「大量のゴキブリが、自宅に侵入してきたからです。原因は近所の工場だと思うのですが、数がとにかく多い!」
「ゴキブリが大量に!さすがの私も、それはイヤです」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「私の奥さんが殺虫剤でやっつけて、私が片付けを担当していたのですが、気持ち悪いし、苦痛でしかたない。そこで、苦し紛れに作ったのが『ゴキすぅ〜ぽん』です。掃除機なら、一気に吸っちゃえますからね」
「掃除機を使うことは、最初から想定していたんですか?」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「掃除機でゴキブリを吸えたら便利だな、というアイデアは当初からありましたね」
「そう考える人はいても、なかなか実現するまではいかないですよね」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「そうなんですよ。でも自分が困っていたのもあって、1年半〜2年ほどかけて開発しました」
「ちなみに、堀さんは工務店の社長さんですよね…。商品開発の経験はあったんですか?」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「まったく。構想はあったものも、すべてが初めての挑戦です。図面を引いて、製造業業者さんを調べて。で、開発し始めてから気がついたんです。「ゴキすぅ〜ぽん」に需要があるのかどうか、ということに」
「すごい笑」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「そこで、企業のバイヤーさんが集まる展示会に参加して、反応をみることにしたんです。会場で実演したら、めちゃくちゃ人が集まって来てくれて、評判がすごく良かった。これは嬉しかったですね。色んな人から声をかけていただいて、『これ、キタな』と思いましたね。ただ、まだ『ゴキすぅ〜ぽん』は試作段階だったので、バイヤーさんたちの期待に応えるためにも、完成を急ぎました」
「そんな経緯があったんですね。でも集まった方の気持ち、すごく分かります!『ゴキブリを掃除機で吸う商品』って何?って笑」

ゴキラボ編集部・和田
「ゴキすぅ〜ぽん」の仕組みはとてもシンプル
「バイヤーさんの期待を背負って完成した『ゴキすぅ〜ぽん』ですが、中はどうなっているんでしょうか」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「仕組みはとてもシンプルですよ。本体には、吸引したゴキブリを受け止めるためのフィルターのみ。あと粘着剤を塗っていますが、これはゴキブリを封じ込めるためのボールをくっつける役割をします」
「ゴキすぅ〜ぽん」の断面図。本当にシンプル!
「本体、フィルター、ボール、粘着剤だけで完成しているんですね。シンプルすぎて、逆に驚きました」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「これには、深いわけがあるんです…」
「ゴキすぅ~ぽん」の価格を100円にできる理由

堀 保さん
「じつは『ゴキすぅ〜ぽん』の開発には、数千万かかっているんですよ。嫁、泣いてます。家族、怒ってます(笑)」
「(真顔)。ちなみに、『ゴキすぅ〜ぽん』の値段って…」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「100円で販売させてもらっています。本当なら、難しい価格なんです」
「奥さんのお気持ち、お察しします…」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「『ゴキすぅ〜ぽん』の仕組みがシンプルなのは、人件費を抑えるため。材料を少なくして工程をカンタンにしているんです。
例えば、本体は加工しやすくリーズナブルな古紙(再生紙)を使っています。中に仕込んである不織布のネットは、接着剤でつけるとその分コストも手間もかかるので、本体の溝にセットできるようにするなど、工夫を凝らしました」
解体したゴキすぅ~ぽん
本体の溝にフィルターがセットできるようになっています

堀 保さん
「そのほか、本体の接着時にボンドがはみだすと、それの処理をするのに工程が発生しますよね。だから、ボンドがはみだしてもいいように、本体の片方にフチを作り、はみだしたボンドが見えないようにしています」
本体をくっつけるときのボンドがはみ出ても、目立たないように工夫されたフチの部分
「創意工夫が素晴らしすぎる!」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「あと、フチがあることで、掃除機から外れやすくなっているという利点もあります。もしフチがないと、掃除機のノズルにピタッとはまってしまうので、簡単には外れなくなってしまうんですよ」
「一石二鳥、素晴らしいですね」

ゴキラボ編集部・和田
「ゴキすぅ〜ぽん」は環境にも優しい
「コストを抑えるなら、本体はプラスチックの方がいいのでは?」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「弊社の職員にも、プラスチックにした方がいいと言われていました。古紙だと見栄えが悪くて、こんなの商品じゃないと笑。
でも、環境のことを考えると、プラスチックよりも古紙なんですよ」
「見栄えよりも、環境を優先されたんですね」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「可燃ゴミで捨てられるように、中に仕込んでいるネットなども、すべて紙製にこだわりました。ゴキブリに触りたくないのに、捨てるときに解体して分別が必要となると、意味ないですからね」
「だから不織布なんですね」

ゴキラボ編集部・和田

堀 保さん
「網戸の網も検討したのですが、素材がプラスチックだったのと、扱いづらいという理由から、不採用になりました」
「『ゴキすぅ〜ぽん』は、ゴキブリ問題だけでなく環境問題まで考えて作られた商品だったんですね。おそれいりました!」

ゴキラボ編集部・和田
「ゴキすぅ〜ぽん」は100均のセリアなどで販売中
掃除機でゴキブリを吸引して、そのまま捨てられる「ゴキすぅ〜ぽん」。
「気持ち悪いゴキブリを触りたくない」と、堀さん自身が困っていたからこそ、ここまでのクオリティに仕上げられたんだなと思いました。
ちなみに「生きているゴキブリには使えますか?」と質問したところ、使えるとのこと。
突然遭遇したクロゴキブリだと準備するまでに逃げられてしまうかもしれませんが、チャバネゴキブリを大量に処理するときなどは便利に使えそうですね。また、クモやマイマイガ、カメムシなどにも使えるそうですよ。
「ゴキすぅ〜ぽん」は、100円ショップ「セリア」「FLET´S(フレッツ)」、公式オンラインショップで購入できます。ゴキブリ嫌いさんは、ストックしておくと安心ですね。
公式オンラインショップ:株式会社バリアホーム