「ゴキブリ対策グッズは使いたいけど、いかにもなデザインに抵抗がある」
KOKUBO(小久保工業所)さんから販売されている「ゴキロック」と「ハートスマッシュ ハエたたき ピンセット付」は、そんな声に応える対策グッズです。
“見た目にもこだわった“対策グッズをゴキラボ編集部が徹底レビュー!
さらに、KOKUBO広報の大田さんに特徴や効果的な使い方をお伺いしました。
取材協力:KOKUBO(小久保工業所)
「ゴキロック」とは?
(写真左から)「ゴキロックコンパクト5枚入」(210円)、「ゴキロック3枚入」(220円)いずれも参考価格税別。
“床に置いても目立たない”をコンセプトにしたゴキブリとり用粘着シート。
フローリングの柄がプリントされたユニークな捕獲器です。
捕獲器について詳しくは⇒『ゴキブリを見ずに駆除!ベイト剤・捕獲器・くん煙剤・忌避剤の比較』

広報・大田さん
『いかにもゴキブリっぽいのは嫌』という方にも、気にせず部屋に置いていただけるデザインを目指しました。フローリングの柄は、暗いイメージにならないよう、明るい木目調をセレクトしています
一般的な捕獲器は、カラフルだったりモノトーンだったりと、部屋に置きにくいと思っていたんです。まさに、かゆいところに手が届く対策グッズですね

ゴキラボ・和田
用途に合わせたサイズ展開
(写真左から)ミニサイズの「ゴキロックコンパクト5枚入」(縦16.5cm×横9cm×高さ2cm)、レギュラーサイズの「ゴキロック3枚入」(縦19.5 cm×横10 cm×高さ3cm)。

広報・大田さん
レギュラーサイズに加えて、狭いキッチンでも使えるミニサイズも揃えています
レギュラーサイズだと大きすぎて移動時に踏んでしまいそうなスペースでも、ミニサイズなら大丈夫。さまざまなサイズの台所やお部屋で使っていただけるようにしました
私の家は、廊下に台所がついているタイプなので、とても狭いんです。でも、ミニサイズなら置いても大丈夫そう!

ゴキラボ・和田
さらに、2種類とも高さが変えられる仕様になっています。
これなら、冷蔵庫やレンジの下などの隙間にも仕掛けられそうですね。
レギュラーサイズ「ゴキロック3枚入」
低い方/高さ:3cm 横:10cm 奥行:19.5cm
高い方/高さ:2cm 横:10cm 奥行:19.5cm
ミニサイズ「ゴキロックコンパクト5枚入」
低い方/高さ:2cm 横:9cm 奥行:16.5cm
高い方/高さ:1cm 横:10cm 奥行:19.5cm
フローリングに同化する捕獲器
ここからは、「ゴキロック」の特徴である“床とのなじみ”を検証していきます。
まるで、隠れ蓑の術のごとくフローリングと同化した「ゴキロック」に注目です!
フローリングに「ゴキロック3枚入」を置いた様子。
「ゴキロックコンパクト5枚入」だと、こんな感じに!
いかがでしょうか。
想像以上になじんでいませんか?
薄目で見ると置かれているかどうか分からない…というのは言い過ぎかもしれませんが、いわゆる“捕獲器っぽさ”はないように感じます。
上からのアングル。
ロゴも茶色で統一されているので、部屋の雰囲気を損なうことはありません。
また、2種類とも縦置き対応しているので、家具と壁の隙間に差込んで使用することもできます。
縦に置いた状態。
「ゴキロック」の床との同化度は、とても高いことが分かりました。
これなら、台所や部屋の中でも違和感なく使えそうです。
捕獲力(粘着シート・誘引剤・侵入口)
しかし! いくらデザインが良くても、ゴキブリを捕まえることができなければ、捕獲器としては使えません。
そこで、「ゴキロック」の捕獲力を3つのポイントに絞って、確認していきたいと思います。
- 侵入口
- 誘引剤
- 粘着シート(粘着力)
侵入口
捕獲力を見極めるひとつ目のポイントは侵入口。
実は、入り口が斜面になっている侵入口はゴキブリが入りやすく、平らになっている侵入口は入りにくいのです。
ゴキブリが入りにくいとされる、侵入口に斜面のない捕獲器。
その理由は、ゴキブリの触角にあります。
捕獲器に入る前に、触角が粘着シートに触れてしまうと、捕獲器に入ることなく逃げてしまうからです。
「ゴキロック」の侵入口を確認してみると…。
「ゴキロック」の侵入口。
前後の侵入口には角度がついており、斜面になっています。
さらに、両サイドの侵入口も!
「ゴキロック」の両サイドの侵入口。
「ゴキロック3枚入」「ゴキロックコンパクト5枚入」ともに、侵入口は前後左右で計6個。その全てが傾斜になっています。
つまり、「ゴキロック」はゴキブリが入りやすい捕獲器だと推定されます。
ちなみに、侵入口に全て屋根(フタ)が付いているのは、なぜなんでしょうか

ゴキラボ・和田
「ゴキロック」の侵入口の屋根(フタ)。

広報・大田さん
屋根(フタ)は、ゴキブリが見えないようにするために付いています。あえて、水平に開くようにすることで、ゴキブリは入れるけれど、人の目には触れないようにしているんですよ
なるほど! ゴキブリ嫌いな方には、嬉しい工夫ですね

ゴキラボ・和田
誘引剤
誘引剤は金魚の餌に近い香りです。
ふたつ目のポイントは誘引剤です。
誘引剤の匂いは、そこまで強くない気がします

ゴキラボ・和田

広報・大田さん
そうですね。ゴキブリはしっかりと誘える匂いですが、人にはキツすぎないものにしました。部屋に置くものなので、なるべく不快にならないようにしています
確かに匂いがキツいと、部屋に置きにくいですもんね。納得です

ゴキラボ・和田
誘引剤を置いた「ゴキロックコンパクト5枚入」。
ひとつ気になったのは、誘引剤の大きさです。
ミニサイズの「ゴキロックコンパクト5枚入」の粘着シートには、少し大きいかなと思いました。
匂いの持続性を考えると、量は減らせないのかもしれませんが、包装のかたちを変更するなどで、なんとか粘着シートの面積を増やして欲しいところです。
粘着シート
最後は粘着シートです。
「ゴキロック」は、粘着シートを下に配置し、侵入してきたゴキブリの脚を捕える構造になっています。捕獲器としては、一番メジャーなタイプです。
組み立てる前の「ゴキロック」。ハクリ紙を剥がすと粘着テープが出てきます。
粘着力は、業務用の強力粘着剤が使われているだけあって、このとおり。
べったりと粘着シートがくっついてきます。
指で粘着力を確かめてみました。
ただ、粘着剤がそこまで厚く塗られていないので、体重が軽くて脚力のあるゴキブリすべてに効果を発揮するのは、難しいかと思われます。
ゴキブリの脚は油分や水分で汚れているため、粘着力が弱まる可能性があるというのも理由のひとつです。
捕獲器の設置場所
捕獲器の効果的な設置場所についても、教えていただきました。
台所や寝室・居間など、「ゴキロック」の特徴であるフローリング柄を活かせる場所で使用してみましょう。
台所
寝室・居間
捕獲器の置き方や場所について詳しくは⇒
『【専門家監修】ゴキブリはどこから入る?5つの侵入経路と防止対策🏠一戸建て・マンション共通』
『ゴキブリの巣はどこ?昼間はどこにいる?遭遇場所ランキングから考える対策場所』
総合データ
違和感なく部屋に設置できる「ゴキロック」は、デザインと実用性を兼ね備えた捕獲器だといえるでしょう。
オシャレ度 | |
---|---|
容量あたりの単価 | 73円(ゴキロック) 42円(ゴキロックコンパクト) |
侵入口 | ゴキブリが侵入しやすい斜面タイプ |
誘引剤 | 金魚の餌の匂い(弱め) |
粘着シート | 粘着力は強め。粘着剤の厚さは薄め |
持続性 | ハクリ紙をはがしてから約1カ月 |
置き方 | 縦置き・横置き |
高さ | 調整可能 |
※単価以外は、「ゴキロック3枚入」「ゴキロックコンパクト5枚入」共通
各社の捕獲器のレビューについて詳しくは⇒『【保存版】?最強ゴキブリ対策アイテムはどれ?殺虫剤やベイト剤を徹底比較』
「ハートスマッシュ ハエたたき ピンセット付」とは?
「ハートスマッシュ ハエたたき ピンセット付」はピンク、オレンジ、グリーンの3色展開。(各195円)参考価格税別。
ハート型のヘッドがついたカラフルなハエたたき。
ハエだけではなく、ゴキブリの駆除にも役立つ対策グッズです。「ハエたたきでゴキブリを倒すの?」という方もいるかもしれませんが、実はゴキラボが行ったアンケート(『?ゴキブリ退治方法ランキング!殺虫剤がない場合の倒し方・殺さず逃がす人も』)には、「ハエたたきで叩く」と回答した方はけっこういました。

広報・大田さん
ハエたたきだからこそ、見た目をかわいくしたいと思い、ヘッドをハート型にしました
カラーもポップなので、部屋に置いても“対策グッズ”という感じがしないのが、良いですね

ゴキラボ・和田
実は現在、国産のハエたたきは少なくなってきているのだとか。そんななか、新たに発売された理由をお伺いしました。

広報・大田さん
KOKUBOの本社がある和歌山県海南市は、家庭用品の一大産地です。
そんな土地柄でもハエたたきを作るメーカーが少なくなっています。
しかし地方には、まだハエが多く、ハエたたきで退治する風習があります。そこで、自社くらいは国産で作ってみよう! という思いで作られた商品なんです
国産のハエたたきは貴重な存在になりつつあるとは、知らなかったです。ぜひ『ハートスマッシュ ハエたたき ピンセット付』をきっかけに、シェアを広げて欲しいですね

ゴキラボ・和田
叩かず、押さえるハート型ヘッド
「ハートスマッシュ ハエたたき ピンセット付」は、見た目のかわいらしさは満点!
しかし、かわいいだけではゴキブリは倒すことはできません!
ゴキブリ対策グッズは、使えてナンボです。さっそく実用性を確認していきましょう。

広報・大田さん
最近はハエたたきで叩いて殺す、というよりも、ハエたたきでハエやゴキブリを押さえて殺虫剤をスプレーして殺す、という方法が主流なんです。
それに合わせてヘッドの穴を従来のものよりも大きめにして、スプレー剤がしとめた虫にちゃんとかかるようにしました
そうなんですね! 知らなかったです。てっきり叩いて倒すのかと思っていました

ゴキラボ・和田
ヘッドの穴は直径約3mm。よく見るとハート型!
ハエたたきは、ゴキブリを押さえるための道具。というのは、意外と知られていないのではないでしょうか。
確かに、ゴキブリは案外しぶとい昆虫なので、叩いただけでは倒せないのかもしれません。
ゴキブリを押さえて、スプレー式駆除剤で倒します。
おそらく多くの方は、ゴキブリと対面したときに、ハエたたきとスプレー式駆除剤を同時に用意する余裕はないと思います。
対策としては、必ず「ハートスマッシュ ハエたたき ピンセット付」とスプレー式駆除剤をセットで準備おくことを徹底しましょう!
後処理もできる“ハエたたき”

広報・大田さん
ヘッドの先にはブラシを装備し、倒したゴキブリを吐き出すことができるようになっています。また、グリップ部分に内蔵したピンセットで、倒したゴキブリをつまむこともできるなど、使いやすさを追求しました
グリップ部分には、ピンセットが内蔵されています。
倒したゴキブリをつまむピンセット。
倒した後のことまで、考えて作られているんですね。すごい!

ゴキラボ・和田
ピンセットでゴキブリをつまんだ様子(イメージ)。
ピンセットに関しては、もう少し長さが欲しい!
ゴキブリが苦手な人だと、つかむのに躊躇しそうな距離感だと思いました。
ゴキブリの素早い動きにも対応!

広報・大田さん
国産としての品質にも自信があります。丈夫で、ほどよくしなやか。さらに、持ち手も持ちやすくて、叩きやすくなっています
柔軟性があるので、ヘッドの部分がきちんと床につきます。
先に向かって細くなっている持ち手。
握りやすい太さです。
私は手が小さい方なのですが、しっかりとグリップを握ることができました。また、素材がプラスチックなので、軽くて振り回しやすかったのもポイントが高いです。これなら、ゴキブリの素早い動きにもついていける気がします!

ゴキラボ・和田
長さは54.3cm。ゴキブリとの距離も十分にとれます。
総合データ
「ハートスマッシュ ハエたたき ピンセット付」は、機能性に優れたハエたたきです。
捕獲力は、使う人の腕にかかってくるので、ゴキラボ編集部では明言できません。
しかし、使いこなせば、ゴキブリ駆除に一役かってくれるはずだと思います。
オシャレ度 | |
---|---|
容量あたりの単価/th> | 195円 |
長さ | 54.3cm |
ヘッド | 縦12cm×横12cmのハート型(穴は直径約3mm) |
機能性 | 捕獲、後処理ができる |
柔軟性 | あり |
重量 | 軽い(プラスチック製) |
グリップ | 握りやすい |
まとめ
今回は、捕獲器の「ゴキロック」と、ハエたたきの「ハートスマッシュ ハエたたき ピンセット付」をレビューしました。
どちらともに共通していたのが、「オシャレなデザインで気分良く使っていただけるように」という、KOKUBOさんのモットーが感じられる商品だということです。
見た目も機能性も“こだわった”グッズで、オシャレにゴキブリ対策をしてみてはいかがでしょうか。