【専門家監修】ゴキブリはどこから入る?5つの侵入経路と防止対策

投稿日: 2018/12/8

家の中で遭遇するゴキブリの多くは、どこからやってくる? その答えは「外からの侵入」なんじゃ。もちろん、チャバネゴキブリのように屋内で増殖するのもおるが、主流は、外から侵入するタイプのクロゴキブリやヤマトゴキブリ。となると、一体彼らはどうやって家に入るのか。ゴキブリの侵入経路となる場所と、それぞれの対策方法を見ていこう。

侵入経路について話すごきた博士

ゴキブリのおもな侵入経路は5つ

ゴキワン

ゴキブリはどこから入ってくるのか? に一言で答えると、「隙間」からです。
隙間をすり抜けるのは彼らの得意とするところ。成虫であれば5mm以上の隙間、孵化して間もない幼虫であれば0.5mmの隙間でも侵入可能です。

では、具体的にどこの隙間から入ってくるのでしょうか? 代表的な5つの侵入経路をチェックしていきましょう。

侵入経路1:玄関

ゴキブリは、玄関が開いていても、閉まっていても侵入してきます。昔に比べて、玄関を開け放ったままにしている家が減ったことを考えると、閉めているときに侵入されるケースが多いのでしょう。

日本家屋によく見られる引き戸の玄関と、マンションや洋風タイプの一戸建ての玄関扉では、引き戸のほうが侵入されやすそうな印象がありますが、見た目が堅牢な玄関扉にも、隙間は必ずあります。

引き戸の玄関と外開きの玄関

玄関扉の構造上、赤で囲った箇所のどこかには必ず隙間があるので、どちらのタイプが侵入されやすいか、は一概には言えんのじゃ。ただし、内廊下タイプのマンションの玄関は、外に面しておらんから、侵入される確率が一番低いと言えるんじゃ。

ちなみに、玄関から侵入したゴキブリは、靴箱やその周辺に隠れている可能性があります。

玄関の靴箱周辺

玄関から入ってきてちょっと休憩、というようなケースもあるでしょうし、隠れ場所(巣)にするケースもあります。というのも、玄関の靴箱周辺は比較的湿気があるエリアなのです。靴箱の裏側に給湯器があったり、洗濯機置き場になっていたり、浴室が近い家もありますね。浴室やトイレなどの水場が近ければ、すぐに水を飲みにいくこともできるので、そうした家の玄関は、ゴキブリにとって居心地のいい環境だと言えます。
巣について詳しくは⇒『ゴキブリの巣はどこにある?対策場所をチェックしよう!』

対策方法としては、ゴキブリの巣になりやすい靴箱などにベイト剤を置くのがおすすめです。
玄関のゴキブリ対策については⇒『玄関・ベランダのゴキブリ対策|「ベイト剤」の効果的な設置場所』

侵入経路2:窓

窓が開いていれば、ゴキブリは堂々と侵入してきます。

窓までどうやってたどり着くのか? というと、まず、空から飛んでくるケースが挙げられます。街路樹から飛び立って、近くのマンションの開いた窓から侵入する、という例は珍しくありません。4、5階程度の高さであれば、ゴキブリは難なく飛んできます。どこからか飛んできてベランダに着地し、歩いて窓から侵入するケースもあるでしょう。

窓から侵入するゴキブリ

かつては、ゴキブリは飛ぶのが下手で、壁から床へと滑空飛翔するのがせいぜいだと考えられてきました。しかし、気温30度を超える夏場には、地面から空へと飛び立つ上昇飛翔や、20秒以上の長距離飛翔をするクロゴキブリが目撃されています。クロゴキブリよりも涼しい地域に分布するヤマトゴキブリであれば、30°C以下の気温でも上昇飛翔するのではないかと言われています。ゴキブリは意外と飛べる昆虫なのです。
飛翔について詳しくは⇒『ゴキブリはみんな飛ぶの?素朴な疑問10』

「えっゴキブリってそんなに飛べるの!?」と驚かれた人もいるかもしれませんね。それもそのはず。ゴキブリが活動するのはおもに夜間、つまり、夜間飛行なので、あまり人目につかないのです。エッヘン(なぜかちょっと誇らしくなっちゃいました…なんでだろう)。

窓が閉まっていても、例えば、サッシではない古いつくりの窓はがたつきがあることが多いですが、そのがたつく隙間から入ってきます。また、窓を開けて網戸をする場合も要注意。網戸は、サッシほどきっちりとは閉まらないため、わずかな隙間からゴキブリの侵入を許してしまうこともあります。

飛んできたゴキブリは、窓だけではなく、屋根に着地することもあるんじゃ。もちろん、壁伝いに屋根へとあがるものもおるじゃろう。彼らは屋根裏から侵入し、湿ったところに卵を産みつけることがあるんじゃよ。そこで孵化した幼虫たちは、天井からパラパラと床に落ちることで、室内への侵入を果たすんじゃ。これが、孵化して間もない幼虫の屋内への侵入方法なんじゃよ。
ゴキブリの卵について詳しくは
『ゴキブリの卵の特徴は?産卵や孵化時期、駆除方法についてもご紹介!』

窓のゴキブリ対策をする場合は、ゴキブリの巣になりやすい台所、水回り、トイレ、ベランダを中心に玄関同様ベイト剤を設置しましょう。
窓のゴキブリ対策については⇒『窓からのゴキブリ侵入対策|「ベイト剤」の効果的な設置場所』

侵入経路3:排水溝

ゴキブリは、排水溝からも入ってきます。水を頻繁に流していても上がってきます
なぜなら、排水管の全面に水が落ちるわけではないからです。排水管には大抵、水の通らない、乾いている部分があります。そこを上ってくるわけですね。よっぽど大量の水を流せば全面に水が流れますが、短時間であれば、水が流れている間、彼らはどこかにつかまって耐え、また上がっていくのです。

排水管の水が流れていない部分からゴキブリは上がってくる

排水管からの侵入は、マンションの場合、上層階よりも、低層階のほうが多いと考えられます。わざわざ上へ上へと上っていくよりも、低層階の出口を目指したほうが、早く水や餌にありつけますからね。

ちなみにアンケートでは、

  • 女性アイコン

    「浴室の排水溝から顔を出しているところを発見しました」(女性・三重)

  • 女性アイコン

    「洗面台で顔を洗おうとすると排水溝からのそのそと現れた」(女性・奈良)

  • 女性アイコン

    「台所の排水溝のところでじっとしていた」(女性・岡山)

と、まさに今侵入してきたのかも! というタイミングで遭遇している人たちもいました。

また、トイレの便器のふたを開けたらゴキブリがこんにちは、という状況に遭遇したことがある人はいませんか? 

ゴキブリは、トイレの排水管からも上がってくるのです。トイレや洗面所の排水管は大抵S字管になっていますが、彼らは、水が少し溜まっているところは、いったん潜って浮かぶことができるのです。数センチの水の深さであれば平気で潜って通ってきます。大型の種類であればより深く潜ることができます。
ゴキブリが泳げる理由については⇒『泳げるって本当?ゴキブリにまつわる素朴な疑問10』

排水管のS字官部分に水が溜まっていてもゴキブリは潜って通れる

水回りはゴキブリの巣にもなりやすいので排水溝は対策をしておいた方がいい場所です。しかし、排水溝に直接設置するとベイト剤に水がかかってしまいまうため、台所やトイレの隅などに置いておくといいでしょう。
排水溝のゴキブリ対策については⇒『排水溝のゴキブリ侵入対策|「ベイト剤」の効果的な設置場所』

侵入経路4:小さな隙間

小さな隙間の代表は、
・排水管を通すために床や壁に開けた穴
・エアコンのドレンホース(水を流すためのホース)を通すために開けた穴
・給排気口

一見するとふさがっているように見える穴でも、わずかな隙間が開いていることが多いのです。

排水管を通すための穴は防水パテやテープで塞がれていても劣化すれば隙間ができる

換気扇も要注意です。昔ながらのひもを引っ張ると隙間が開いてプロペラを回して風を取り込むタイプの換気扇であれば、作動中は、風がビュービューと吹いているので、警戒して入ってくることはまずありません。ところが、作動していない間に、閉じている開口部の隙間から入ってくるのです。

プロペラ式の換気扇は作動してない時に開口部の隙間から侵入される可能性がある

エアコンのドレンホースは、小型のゴキブリや幼虫が侵入する可能性があります。ドレンホースは細いので、大型ゴキブリの侵入を心配する必要はありません。

先に挙げた、床や壁に開けた穴の隙間を完全にふさぐのは難しいですが、ドレンホースや給排気口は、防虫網や防虫キャップをすることで侵入を防ぐことが可能です。

エアコン室外機のドレンホースの出口に防虫対策をすればゴキブリの侵入を防ぐことが可能

侵入経路5:ものにくっついて

5つ目の侵入経路は、「ものにくっついてやってくる」です。

ほかのサイトではよく、ゴキブリは段ボールや新聞にくっついてくるから気をつけて、と注意喚起を促していますね。しかし、多くの物の出入りがある工場や病院などの施設においては注意が必要ですが、一般家庭ではそこまで神経質になる必要はないでしょう。例えば、宅配便の段ボールには、小さな幼虫が入っている可能性はあるものの、成虫が入っている確率は低いと考えられます。

とはいえ、外に置きっぱなしにしてある段ボールや発泡スチロールなどを家の中に入れる際には、一応ゴキブリがくっついていないかを確かめておこう。外に出していた植物を屋内に入れる際には、念のため土の上や鉢の底、受け皿を確認するといいじゃろう。

ゴキブリは匂いに誘われて侵入している

匂いに誘われるゴキブリ

ゴキブリたちが家の中を目指す最大の理由、それは「水と餌を求めて」です。彼らは、家の中から漏れる匂いに誘われて侵入するのです。
ゴキブリは、餌の匂いだけではなく、水の匂いにも非常に敏感です。彼らは、屋内であれ屋外であれ、水のないところでは生きられないので、当然と言えば当然ですね。したがって、侵入したら目指す場所は決まっています。必ず、水のあるところか、餌のあるところに向かいます。ゴキブリは、水と餌を得るためには無駄な動きはしないのです。

廊下や壁でじっとしているゴキブリは、餌を食べて隠れ場所へと移動する途中でちょっと一休み、といったところなのかもしれません。
ゴキブリの好物について詳しくは⇒『ゴキブリの好物は?餌をどうやって食べている?ゴキブリの「食」を大解剖』

匂いに敏感だからこそ、ゴキブリの好きなものが入っている毒餌剤にひっかかっちゃうんですよね。反対に、嫌いな成分が入っている忌避剤にも反応する。やはり、彼らの性質を深くしることが駆除につながる! と言っていた博士はすごいなあ…。

例外は、窓から飛び込むケース。外から窓へと飛び込むゴキブリは、匂いではなく、光に反応しているのだと考えられています。みなさんも、街灯に集まる虫を見たことがあると思いますが、昆虫の中には、趨光性といって、光に反応する性質があります。ゴキブリも、窓から漏れる明かりに反応して突撃している、というわけです。

街灯に群がる虫

まとめ

今回は、ゴキブリの侵入経路を詳しく見てきました。ここで簡単におさらいをしておきましょう。

ゴキブリが来る!5つの侵入経路
  • 窓(がたつく部分)
  • 玄関
  • 排水溝(トイレも含む)
  • 小さな隙間
    床や壁に開けた穴
    エアコンのドレンホース
    給排気口
    換気扇
  • ものにくっついて
    段ボール
    発泡スチロール
    植木鉢

上記の侵入経路を確認したら、次はどのような対策をすればいいのか、が気になりますよね。

対策のひとつとして「隙間をふさごう」とよく言われますが、宇宙船のように密閉することは不可能ですし、ある程度の隙間がなければ、空気が循環しなくなって住み心地が悪くなってしまいます。隙間テープでふさいだところで、ほかのどこかしらの隙間からゴキブリは侵入してくるでしょう。

ではどうすればいいのか? 
もっともいい方法は、屋内の侵入口に「ベイト剤」を置いて待ち構えておくこと

ベイト剤とは、ホウ酸団子に代表される「毒餌剤」のことです。ベイトの語源は「食べ物」で、動物を捕らえる目的でおびき寄せるために使うものを指します。ゴキブリたちが家の奥へ奥へと入り込んでしまう前に、ベイト剤を食べて死んでもらえばいいのです。
ベイト剤について詳しくは⇒『ゴキブリを見ないで駆除できる!ベイト剤・捕獲器・くん煙剤・忌避剤の効果』

ベイト剤で死ぬゴキブリ

ベイト剤を置く場所については、今回ご紹介した侵入経路だけではなく、隠れ場所(巣)にも置いておくことをおススメします。
具体的な設置場所は⇒『「ベイト剤」の効果的な設置場所・時期とゴキブリを寄せ付けない4つのポイント』
おススメのベイト剤は⇒『最強ベイト剤ベスト5|ゴキブリ対策アイテムを編集部が徹底比較』

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