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シロアリの生態は高度な階級社会!クロアリとの違いと駆除に活かせる習性

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シロアリの生態 森林では益虫!自然界での役割と住宅の対策

シロアリの生態には、他の昆虫にない興味深い特徴が多数あります。
シロアリの生息場所や高度な社会性について知って、シロアリ被害の予防に役立てましょう。

この記事でわかること
  • まったく別の生き物!クロアリとの違い
  • 実は益虫!生態系での重要な役割
  • 高度な社会性!大規模な食害が起きる理由

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シロアリとクロアリの違い

シロアリ(白蟻)という名前は、集団生活をする生態がアリ(通称:クロアリ)と似ていることから付けられたといわれています。

しかし、実はシロアリはクロアリとは異なる生態をもった昆虫です。

分類の違い

シロアリの分類 クロアリの分類
昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科 昆虫綱ハチ目アリ科

なんと、シロアリはゴキブリ類と近い昆虫で、クロアリはハチ類と近い昆虫なのです。 クロアリやハチは

成虫になる前にサナギの期間がある完全変態ですが、シロアリやゴキブリはサナギにはならずに脱皮を繰り返して成長する不完全変態という違いもあります。

シロアリとゴキブリの共通点や、さらに詳しい分類は▼こちらの記事をご覧ください。

見た目の違い

シロアリとクロアリは体の小ささこそ似ていますが、よく観察するとフォルムに違いがあります。

シロアリとクロアリの違い

シロアリは寸胴でくびれがないのに対し、クロアリの胴体は細くくびれています
分類の近いアリとハチは体のフォルムが似ていることがわかりますね。

また、シロアリの触覚は数珠状でまっすぐですが、クロアリの触覚は折れ曲がっている点も違います。

シロアリとクロアリの羽アリの違いは▼こちらの記事をご覧ください。

シロアリと見た目が似ているその他の虫は▼こちらの記事をご覧ください。

食性の違い

シロアリの分類 クロアリの分類
おもに朽木や枯れた植物を食べる 雑食性(特に虫の死骸を好む)のアリと
吸蜜性(蜜や砂糖を好む)のアリがいる

シロアリの栄養源は枯れ木や腐った木、木材に含まれるセルロースです。

一方、クロアリには動物性たんぱく質も糖類も食べる雑食性の種類と、植物の蜜を好んで食べる吸蜜性の種類がいますが、どちらも木材は食べません。

腸内微生物がセルロースを分解する

シロアリはエサであるセルロースを自分で分解できません。
家屋に被害を与えるシロアリの場合、腸内に共生する原生生物や細菌などの微生物がセルロースを分解しています。

ただし、熱帯域(日本では沖縄県だけ)に分布する高等シロアリの腸内には原生生物はいません。
代わりにスピロヘータという病原細菌やバクテリア、シロアリ自身の出す消化酵素によってセルロース分解をおこなっていることが、近年の研究によって判明しました。
(参考:琉球大学「スピロヘータは実は有用微生物だった! 〜タカサゴシロアリ腸内で木材の消化をアシスト!〜」

性比の違い

シロアリのコロニー クロアリのコロニー
オスとメスがバランスよく産まれる オスは繁殖期に産まれる羽アリだけ

シロアリのコロニー(群れ)では、すべての階級でオスもメスも産まれますが、クロアリのオスは生殖虫の羽アリだけです。
しかも、巣から飛び立ったクロアリのオスは、交尾が終わるとすぐに死んでしまいます。

つまり、クロアリのコロニーはメスだけで運営されている社会なのです。

クロアリのオスが羽アリだけで、交尾が終わるとすぐに死んでしまうという特徴は、近縁のスズメバチやアシナガバチと共通です。

クロアリはシロアリの天敵

クロアリはシロアリの仲間ではないばかりか、シロアリにとっては捕食者であり天敵です。

シロアリの体はたんぱく質などの栄養が豊富なうえに皮膚がやわらかいため、クモやカエル、ツバメなど、他の生き物に食べられてしまいます。
なかでもクロアリは、巣から飛び立とうとする羽アリを集団で襲うことや、シロアリと同じくらい小さい体を活かして巣の内部に入り込むこともあります。

シロアリの天敵については▼こちらの記事をご覧ください。

シロアリは生態系のなかでは益虫

シロアリはもともと森林に生息し、枯れたり腐ったりした樹木や落ち葉を食べて暮らしてきました。
地球全体の生態系で考えれば、腐朽した植物の最終分解をおこなってくれるシロアリは益虫だといえます。

しかし、人間が山や森を切り開き、生息場所を侵害してしまったために、シロアリは建物の木材も食べるようになりました。

つまり、人工的な環境に適応できたシロアリが、害虫として現在駆除の対象になっているのです。

次章では、日本の住宅環境に順応したシロアリの種類をご紹介します。

土壌性シロアリ(地下シロアリ)と乾材シロアリがいる

建物に被害を与えるシロアリは、土壌性シロアリ(地下シロアリ)と乾材シロアリの大きく2つに大きく分けられます。

土壌性シロアリ
(地下シロアリ)
生息場所に土壌を含む。
湿った木材を食べる種類で、湿気が多い環境を好む。
代表種:ヤマトシロアリ・イエシロアリ
乾材シロアリ 土壌には生息せず、乾いた木の中に巣を作ってエサ場を兼ねる。
乾材に含まれるわずかな水分で生息が可能。
代表種:アメリカカンザイシロアリ

ここからは、日本のシロアリ被害のほとんどを占めるヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリの3種の生態をご紹介していきます。

ヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリの分布図

その他の種類やシロアリの見分け方は、▼こちらの記事をご覧ください。

シロアリの種類で異なる活動時期は▼こちらの記事をご覧ください。

【土壌性シロアリ】ヤマトシロアリの生態

ヤマトシロアリの兵蟻 ヤマトシロアリの羽アリ
ヤマトシロアリの兵蟻 ヤマトシロアリの羽アリ
分布地域 北海道の北部を除いた日本全土
侵入経路 床下の土壌からの侵入がほとんど
巣の特徴 エサを求めて移動する習性があり、食害部分が巣を兼ねる
コロニーの規模 個体数は1万匹~2万匹程度
被害の特徴 湿度が高い場所で発生しやすく、特に床下や建物の1階での被害が多い
食害の進行は比較的ゆるやか

土壌性シロアリのヤマトシロアリは、地面から蟻道(ぎどう)と呼ばれる土を固めたトンネル状の道を延ばして建物に侵入します。

乾燥を嫌い、湿った木材をエサとするため、床下や水回りなどの湿気がたまりやすい場所での被害が多いです。

【土壌性シロアリ】イエシロアリの生態

イエシロアリの兵蟻 イエシロアリの羽アリ
イエシロアリの兵蟻 イエシロアリの羽アリ
分布地域 関東以西の太平洋側の地域
侵入経路 床下の土壌からの侵入がほとんど
巣の特徴 地中に大きな本巣を構えて定住し、エサ場との中継地点に分巣を作ることもある
コロニーの規模 個体数は数十万匹~百万匹になることもある
被害の特徴 湿った環境を好むが、水を運ぶ能力があるため、2階以上の水気のない場所も被害に遭う
食害の進行が速く、大規模になりやすい

イエシロアリは地中に巣を建設し、蟻道を通ってエサ場と行き来します。
コロニーの規模が大きくなると、壁の中や屋根裏に分巣が作られることもあります。

ヤマトシロアリと同様に湿った木材を好みますが、自分で水を運んで湿らせることができるため、乾燥した場所にも生息可能です。

【乾材シロアリ】アメリカカンザイシロアリの生態

アメリカカンザイシロアリの兵蟻 アメリカカンザイシロアリの羽アリ
アメリカカンザイシロアリの兵蟻 アメリカカンザイシロアリの羽アリ
分布地域 都市部を中心に局地的に点在している
侵入経路 羽アリの飛来で地上から侵入する
家具や建材に紛れて運び入れられることも多い
巣の特徴 食害部分が巣を兼ねており、乾燥した木材の内部に生息する
コロニーの規模 数十匹~数百匹程度の小規模なコロニーに分散して生息する
被害の特徴 特定の場所が被害に遭いやすいわけではないため発見が困難
1つの建物で複数のコロニーが見つかることもある

非土壌性のアメリカカンザイシロアリは地中には生息しません。
羽アリの飛来で移動して乾燥した木材に住み着くため、侵入場所も生息場所も特定が難しいです。

輸入家具や建材に紛れて移入してきた外来種で、現在確認されている分布は局地的ですが、今後ますます拡大していくことが心配されています。

アメリカカンザイシロアリの詳しい生態は▼こちらの記事をご覧ください。

シロアリの巣の見た目や見つけ方については▼こちらの記事をご覧ください。

シロアリは高度な社会性をもつ生き物

シロアリの生態で特徴的なのは、役割分担をして集団で生活する社会性昆虫だという点です。

階級ごとの役割や、分化(異なる階級に分かれること)の過程、フェロモンを使った意思疎通について解説していきます。

シロアリのコロニーは役割分担がされた階級社会

シロアリの社会構造

シロアリのコロニー内では、女王アリと王アリを頂点に、副女王アリ、ニンフ、兵隊アリ、働きアリが役割分担をして暮らしています。

それぞれの階級ごとの生態を確認していきましょう。

【一次生殖虫】女王アリ・王アリ

シロアリのコロニーでは、女王アリと王アリがペアで生殖活動をおこなっています。

もとは羽アリとして巣を飛び立ったオスとメスで、地上に降りて羽を落とすとパートナーを見つけて2匹で巣を創設します。
卵がふ化して幼虫が育ってくると、巣の最深部で交尾と産卵のみに専念する生殖虫です。

女王アリの体は腹部が異常に肥大していて、1日あたり数十個~数百個の卵を生涯産み続けます。

女王アリと王アリの寿命はとても長く、例えばヤマトシロアリの場合、女王アリは25年以上、王アリは50年以上もの長寿です。

女王アリの詳しい生態は▼こちらの記事をご覧ください。

【二次生殖虫】副女王アリ・副王アリ

女王アリが寿命を迎えるなどしていなくなると、副女王アリが産まれます。
副女王アリは王アリの精子と受精させない単位生殖で産まれる、いわば女王アリのクローンです。

副女王アリは王アリ遺伝子を引き継がないため、副女王アリと王アリの間での近親交配を防げます。

単為生殖による女王の継承がおこなわれていることは、ヤマトシロアリの遺伝子解析によって2009年に初めて証明されました。
(参考:京都大学「シロアリの単為生殖による女王位継承」

女王アリの交代要員だけでなく、副女王アリには女王アリとともに生殖活動をおこなってコロニーの繁栄に貢献する補充要員も存在します。

王アリが死んでしまったときには、交代要員として副王アリも産まれることがあります。

【羽アリの前段階】ニンフ

シロアリにおけるニンフ(nymph)とは、羽アリの前段階です。
背中にある翅芽(しが)と呼ばれる羽のもとが、成長とともにサヤ状の翅鞘(ししょう)になり、サヤの中で羽が育って羽アリになります。

ただし、女王アリや王アリがいなくなったときには、ニンフから副生殖虫へと成長する個体もいます。

ニンフは生殖虫になる前の形態ですが、巣の中で何もせずに過ごしているわけではありません。
卵や幼虫の世話をして、働きアリとともに働いています。

【兵隊アリ】兵蟻(へいぎ)

兵蟻(へいぎ)は、外敵からコロニーを守る役割を担う兵隊アリです。
大きな頭部や鋭い大顎をもち、シロアリの種類ごとに見た目が大きく異なります

種類によっては集団で外敵に立ち向かう兵蟻もいますが、積極的な攻撃はせず、頭部で巣の入り口を塞いで敵の侵入を防ぐだけの兵蟻もいます。

兵蟻は防衛以外の仕事は一切おこないません。
大きな顎が邪魔して自分でエサを食べることさえできないため、職蟻に口移しで食べさせてもらっています。

【働きアリ】職蟻(しょくぎ)

職蟻(しょくぎ)は採餌や給餌、蟻道の建設など、巣の存続に関わる仕事の全般をおこなう働きアリで、シロアリのコロニーのなかで最も個体数の多い階級です。

ただし、すべての職蟻が一生を職蟻のまま終えるわけではなく、一部は兵蟻やニンフへと分化します。

シロアリの階級は成長過程で分化する

シロアリは成長とともに異なる階級へと分化していきます。
ヤマトシロアリを例に、成長の過程を見てみましょう。

若齢幼虫 職蟻
(多齢幼虫)
兵蟻
職蟻
(終齢幼虫)
ニンフ 羽アリ 生殖虫
副生殖虫

卵からかえったばかりの幼虫(若齢幼虫)も職蟻と似た見た目をしており、脱皮を何度か繰り返して職蟻(多齢幼虫)へと成長します。
その後、職蟻のまま一生を過ごすもの(終齢幼虫)と、兵蟻、ニンフに分化し、ニンフはさらに羽アリや副生殖虫へと成長します。

シロアリはフェロモンでコミュニケーションを取る

シロアリが規律正しく役割分担をして大規模な集団を維持できるのは、フェロモンで階級の統制や意思疎通をおこなっているからです。

ただし、シロアリの行動からフェロモンの存在が予想されていても、実際に成分を特定するのは簡単ではありません。
発見されているフェロモンの数はシロアリの種類ごとに異なり、最も研究が進んでいるヤマトシロアリでは以下のフェロモンが確認されています。

種類 特徴
女王フェロモン
(階級分化フェロモン)
女王アリが出す揮発性のフェロモンで、他の個体が女王アリに分化するのを抑制する働きがある。
2010年に初めて成分が特定された。
(参考:京都大学「新女王の分化を抑制するシロアリの女王フェロモン」
卵認識フェロモン 卵を卵だと認識させて、職蟻に世話をさせるためのフェロモン。
揮発性はなく、卵に触った職蟻だけが反応する。
2007年に初めて成分が特定された。
兵隊フェロモン 兵蟻が出すフェロモンで、職蟻が兵蟻に分化するのを抑制する働きがある。
職蟻を集めて拘束する働きもあり、兵蟻は職蟻を呼び止めて世話をしてもらっている。
2017年に初めて成分が特定された。
(参考:京都大学「世界で初めて兵隊フェロモンを特定 -衛生兵としての役割も担う兵隊シロアリ-」
性フェロモン メスの羽アリがオスの羽アリを誘引するフェロモン。
巣から飛び立ち、地上に降りて羽を落としたメスは、フェロモンでオスを引き寄せてつがいになる。
道しるべフェロモン 職蟻がエサ場までの道筋に付けるフェロモン。
ボールペンのインクにも似た成分が入っているため、シロアリはボールペンで引いた線の上を一列になって歩く。
セメントフェロモン 職蟻が蟻道を作るときに出すフェロモン。
建設中であることを仲間に知らせて、一緒に建設するように促す働きがある。
警報フェロモン 兵蟻が仲間に危険を知らせるために出すフェロモン。
揮発性が高く、素早く拡散して逃避や攻撃を促す。

シロアリの生態を利用した対策をしよう

シロアリの生態を知ることは、駆除や予防にも役立ちます。

シロアリの生態を利用した対策方法
  • 湿気を防ぐ
  • 床下に薬剤を散布する
  • 毒エサを設置する

日本のシロアリ被害の大半は、土壌性シロアリのヤマトシロアリとイエシロアリによるものです。

土壌性シロアリは湿気が多い場所を好むため、シロアリ予防には住宅の湿気対策が欠かせません。

また、土壌性シロアリの侵入経路となる床下の土壌や建材に薬剤散布をおこなうことで、シロアリに対してバリアを張った状態が作れます。

職蟻がエサを集めて仲間に分け与える習性を利用した毒エサでの対策も有効です。
遅効性(効果が遅れてあらわれる)の薬剤を混ぜ込んだエサを設置して、巣にいる仲間までまとめて駆除します。

状況に合わせた効果的な対策をおこなえるように、シロアリ駆除や予防をお考えの際にはシロアリの生態を熟知した害虫駆除業者に相談することをおすすめします。

まとめ

シロアリの生態
  • クロアリとはまったく違う分類の昆虫
  • 女王アリを中心に役割分担をする高度な階級社会
  • 朽木を土にかえす森の益虫
  • 日本のシロアリは土壌に生息する種類が多い
  • 仲間にエサを分け与える

シロアリは生態系のなかでは枯れ木を土にかえす重要な役割を担っていますが、住宅地にあらわれると建物を加害する害虫になってしまいます。

土壌からやってくるシロアリに対しては、床下への薬剤散布が有効です。
また、シロアリには仲間にエサを分け与える習性があるため、毒エサを利用すれば巣ごと駆除できます。

シロアリの生態に合わせた対策をおこなって、シロアリ被害を防ぎましょう。

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