家の中で遭遇するゴキブリの多くは、どこからやってくる? その答えは「外からの侵入」なんじゃ。もちろん、チャバネゴキブリのように屋内で増殖するのもおるが、主流は、外から侵入するタイプのクロゴキブリやヤマトゴキブリ。となると、一体彼らはどうやって家に入るのか。ゴキブリの侵入経路となる場所と、それぞれの対策方法を見ていこう。

ゴキブリのおもな侵入経路は5つ
ゴキブリはどこから入ってくるのか? に一言で答えると、「隙間」からです。
隙間をすり抜けるのは彼らの得意とするところ。成虫であれば5mm以上の隙間、孵化して間もない幼虫であれば0.5mmの隙間でも侵入可能です。
一戸建てでもマンションでも、隙間があればゴキブリが侵入する可能性はあります。
では、具体的にどこの隙間から入ってくるのでしょうか? 代表的な5つの侵入経路をチェックしていきましょう。
侵入経路1:玄関(郵便受け)
ゴキブリは、玄関が開いていても、閉まっていても侵入してきます。昔に比べて、玄関を開け放ったままにしている家が減ったことを考えると、閉めているときに侵入されるケースが多いのでしょう。
日本家屋によく見られる引き戸の玄関と、マンションや洋風タイプの一戸建ての玄関扉では、引き戸のほうが侵入されやすそうな印象がありますが、見た目が堅牢な玄関扉にも、隙間は必ずあります。
また、郵便受けが一体になった玄関扉も要注意。郵便物がはみ出していたりすると、その隙間からゴキブリが侵入してきてしまう場合があります。
玄関扉の構造上、赤で囲った箇所のどこかには必ず隙間があるので、どちらのタイプが侵入されやすいか、は一概には言えんのじゃ。ただし、内廊下タイプのマンションの玄関は、外に面しておらんから、侵入される確率が一番低いと言えるんじゃ。

ちなみに、玄関から侵入したゴキブリは、靴箱やその周辺に隠れている可能性があります。
玄関から入ってきてちょっと休憩、というようなケースもあるでしょうし、隠れ場所(巣)にするケースもあります。というのも、玄関の靴箱周辺は比較的湿気があるエリアなのです。靴箱の裏側に給湯器があったり、洗濯機置き場になっていたり、風呂場が近い家もありますね。風呂場やトイレなどの水場が近ければ、すぐに水を飲みにいくこともできるので、そうした家の玄関は、ゴキブリにとって居心地のいい環境だと言えます。
ゴキラボ・和田の体験談
「玄関はドアの開閉時にも注意したほうがいいと思います。というのも、私は玄関ドアを開けた瞬間にゴキブリが入ってきた経験が2回あるからです。どちらも、彼らが活動している夜の出来事でした。幸いにもすぐに気が付いてやっつけられましたが、もしそのまま部屋に入ってきていたらと考えると、ゾッとします…」
巣について詳しくは⇒『ゴキブリの巣はどこ?昼間はどこにいる?遭遇場所ランキングから考える対策場所』
対策方法としては、玄関扉の近くやゴキブリの巣になりやすい靴箱などにベイト剤を置くのがおススメです。
玄関のゴキブリ対策については⇒『玄関|「ベイト剤」の設置場所』
侵入経路2:窓(ベランダ・網戸)
窓が開いていれば、ゴキブリは堂々と侵入してきます。
窓までどうやってたどり着くのか? というと、まず、空から飛んでくるケースが挙げられます。街路樹から飛び立って、近くのマンションの開いた窓から侵入する、という例は珍しくありません。4、5階程度の高さであれば、ゴキブリは難なく飛んできます。さらに、どこからか飛んできてベランダに着地し、歩いて窓から侵入するケースもあるでしょう。
かつては、ゴキブリは飛ぶのが下手で、壁から床へと滑空飛翔するのがせいぜいだと考えられてきました。しかし、気温30度を超える夏場には、地面から空へと飛び立つ上昇飛翔や、20秒以上の長距離飛翔をするクロゴキブリが目撃されています。クロゴキブリよりも涼しい地域に分布するヤマトゴキブリであれば、30°C以下の気温でも上昇飛翔するのではないかと言われています。ゴキブリは意外と飛べる昆虫なのです。
飛翔について詳しくは⇒『ゴキブリはみんな飛ぶの?素朴な疑問10』

「えっゴキブリってそんなに飛べるの!?」と驚かれた人もいるかもしれませんね。それもそのはず。ゴキブリが活動するのはおもに夜間、つまり、夜間飛行なので、あまり人目につかないのです。エッヘン(なぜかちょっと誇らしくなっちゃいました…なんでだろう)。
窓が閉まっていても、例えば、サッシではない古いつくりの窓はがたつきがあることが多いですが、そのがたつく隙間から入ってきます。また、窓を開けて網戸をする場合も要注意。網戸は、サッシほどきっちりとは閉まらないため、わずかな隙間からゴキブリの侵入を許してしまうこともあります。
飛んできたゴキブリは、窓だけではなく、屋根に着地することもあるんじゃ。もちろん、壁伝いに屋根へとあがるものもおるじゃろう。彼らは屋根裏から侵入し、湿ったところに卵を産みつけることがあるんじゃよ。そこで孵化した幼虫たちは、天井からパラパラと床に落ちることで、室内への侵入を果たすんじゃ。これが、孵化して間もない幼虫の屋内への侵入方法なんじゃよ。

窓から侵入してくるゴキブリにもベイト剤(毒餌剤)は有効です。設置場所については⇒『ベランダ・窓|「ベイト剤」の効果的な設置場所』
ゴキブリの産卵場所については⇒『ゴキブリの産卵場所(屋内の場合)』
侵入経路3:排水口・排水溝(風呂場・トイレ・洗面台・台所)
ゴキブリは、排水溝からも入ってきます。水を頻繁に流していても上がってきます。
なぜなら、排水管の全面に水が落ちるわけではないからです。排水管には大抵、水の通らない、乾いている部分があります。そこを上ってくるわけですね。よっぽど大量の水を流せば全面に水が流れますが、短時間であれば、水が流れている間、彼らはどこかにつかまって耐え、また上がっていくのです。
排水管からの侵入は、マンションの場合、上層階よりも、低層階のほうが多いと考えられます。わざわざ上へ上へと上っていくよりも、低層階の出口を目指したほうが、早く水や餌にありつけますからね。
ちなみにゴキラボが実施したアンケート(回答者1000人/2018年6月実施)では、
「風呂場の排水溝から顔を出しているところを発見しました」(女性・三重)
「洗面台で顔を洗おうとすると排水溝からのそのそと現れた」(女性・奈良)
「台所の排水溝のところでじっとしていた」(女性・岡山)
と、まさに今侵入してきたのかも! というタイミングで遭遇している人たちもいました。
また、トイレの便器のふたを開けたらゴキブリがこんにちは、という状況に遭遇したことがある人はいませんか?
ゴキブリは、トイレの排水管からも上がってくるのです。トイレや洗面所の排水管は大抵S字管になっていますが、彼らは、水が少し溜まっているところは、いったん潜って浮かぶことができるのです。数センチの水の深さであれば平気で潜って通ってきます。大型の種類であればより深く潜ることができます。
ゴキブリが泳げる理由については⇒『泳げるって本当?ゴキブリにまつわる素朴な疑問10』
水回りは侵入経路になるだけでなく、巣にもなりやすい場所です。ベイト剤(毒餌剤)を置きたいところですが、排水溝に直接設置することは難しいので、その周囲に設置しておきましょう。
水回りのゴキブリ対策については⇒『水回り|「ベイト剤」の効果的な設置場所』
侵入経路4:小さな隙間(換気扇・エアコンのドレンホースや壁穴(スリーブ穴)・給排気口)
小さな隙間の代表は、
・排水管を通すために床や壁に開けた穴
・エアコンのドレンホース(排水を外に流すためのホース)
・エアコンのドレンホースや配管を通す壁穴(スリーブ穴)
・給排気口
一見するとふさがっているように見える穴でも、わずかな隙間が開いていることが多いのです。
換気扇も要注意です。昔ながらのひもを引っ張ると隙間が開いてプロペラを回して風を取り込むタイプの換気扇であれば、作動中は、風がビュービューと吹いているので、警戒して入ってくることはまずありません。ところが、作動していない間に、閉じている開口部の隙間から入ってくるのです。
エアコンのドレンホースは、小型のゴキブリや幼虫が侵入する可能性があります。ドレンホースは細いので、大型ゴキブリの侵入を心配する必要はありません。
先に挙げた、床や壁に開けた穴の隙間を完全にふさぐのは難しいですが、ドレンホースや給排気口は、防虫網や防虫キャップをすることで侵入を防ぐことが可能です。
ドレンホースの防虫グッズはこちら⇒『エアコンのゴキブリ対策!ドレンホースから侵入?防虫グッズ4種比較!』
ドレンホースがゴキブリの侵入口になるか確認したい方は⇒『【実験】ゴキブリはエアコンの排水ホース(90°)から侵入できるのか?』
エアコンの配管用の壁穴(スリープ穴)もゴキブリの侵入経路になりやすい場所です。
通常はすき間ができないように、カバーやパテがつけられています。しかし、それが劣化してくると、ひび割れてすき間ができてしまうんです。
エアコンからゴキブリが出てきた!という場合は、この穴を一度チェックしましょう。
侵入経路5:ものにくっついて(段ボール・観葉植物・プランター)
5つ目の侵入経路は、「ものにくっついてやってくる」です。
ほかのサイトではよく、ゴキブリは段ボールや新聞にくっついてくるから気をつけて、と注意喚起を促していますね。しかし、多くの物の出入りがある工場や病院などの施設においては注意が必要ですが、一般家庭ではそこまで神経質になる必要はないでしょう。例えば、宅配便の段ボールには、小さな幼虫が入っている可能性はあるものの、成虫が入っている確率は低いと考えられます。
とはいえ、外に置きっぱなしにしてある段ボールや発泡スチロールなどを家の中に入れる際には、一応ゴキブリがくっついていないかを確かめておこう。

また、外に出していたプランターや観葉植物などにもゴキブリが潜んでいるケースがあります。それらを屋内に入れる際には、念のため土の上や鉢の底、受け皿などを確認しておきましょう。
なぜゴキブリは家に侵入してくるの?
本来、野外で暮らしているゴキブリが人間の住まいに侵入してくる理由とは? そもそもの原因を知って、対策に役立てましょう。
ゴキブリは匂いに誘われて侵入している
ゴキブリたちが家の中を目指す最大の理由、それは「水と餌を求めて」です。彼らは、家の中から漏れる匂いに誘われて侵入するのです。
ゴキブリは、餌の匂いだけではなく、水の匂いにも非常に敏感です。彼らは、屋内であれ屋外であれ、水のないところでは生きられないので、当然と言えば当然ですね。したがって、侵入したら目指す場所は決まっています。必ず、水のあるところか、餌のあるところに向かいます。ゴキブリは、水と餌を得るためには無駄な動きはしないのです。
廊下や壁でじっとしているゴキブリは、餌を食べて隠れ場所へと移動する途中でちょっと一休み、といったところなのかもしれません。
ゴキブリの好物について詳しくは⇒『ゴキブリの好物は?餌をどうやって食べている?ゴキブリの「食」を大解剖』

匂いに敏感だからこそ、ゴキブリの好きなものが入っている毒餌剤にひっかかっちゃうんですよね。反対に、嫌いな成分が入っている忌避剤にも反応する。やはり、彼らの性質を深くしることが駆除につながる! と言っていた博士はすごいなあ…。
ゴキブリは光にも反応する
例外は、窓から飛び込むケース。外から窓へと飛び込むゴキブリは、匂いではなく、光に反応しているのだと考えられています。みなさんも、街灯に集まる虫を見たことがあると思いますが、昆虫の中には、趨光性といって、光に反応する性質があります。ゴキブリも、窓から漏れる明かりに反応して突撃している、というわけです。
侵入してくるゴキブリはベイト剤(毒餌剤)で対策
侵入経路の各項目でも述べたように、ゴキブリ対策の基本は、屋内の侵入口に「ベイト剤」を置いて待ち構えておくことです。
ベイト剤とは、ホウ酸団子に代表される「毒餌剤」のことです。ベイトの語源は「食べ物」で、動物を捕らえる目的でおびき寄せるために使うものを指します。ゴキブリたちが家の奥へ奥へと入り込んでしまう前に、ベイト剤を食べて死んでもらえばいいのです。
おススメのベイト剤は⇒『最強ベイト剤ベスト5|ゴキブリ対策アイテムを編集部が徹底比較』
ベイト剤について詳しくは⇒『ゴキブリを見ずに駆除!ベイト剤・捕獲器・くん煙剤・忌避剤の比較』
ベイト剤を置く場所については、今回ご紹介した侵入経路だけではなく、隠れ場所(巣)にも置いておくことをおススメします。
具体的な設置場所は⇒『隠れゴキブリ一網打尽!ベイト剤(毒餌)の効果的な設置場所・時期・個数を徹底解説』
ベイト剤と併用できる対策方法を紹介
ここでは、ベイト剤にプラスしてできる、侵入経路別の対策をご紹介します。
※工場などに生息しているチャバネゴキブリ(薬剤抵抗性で)の場合、若干通用しないこともあります
対策①:隙間テープをはる(玄関・窓・網戸)
ガタツキのある玄関や網戸には、隙間テープを使って対策します。玄関ドアにやサッシにはって、隙間をふさいでしまうのです。隙間テープは、ホームセンターや100円ショップ、通信販売で購入できます。
100円ショップで購入した「すきまテープ」
玄関扉と郵便ポストが一体になっている場合、その隙間を防ぐことは難しいので、メールボックスの中にベイト剤を1個置いておくのもいいでしょう。また、予防策ではありますが、ポストのフタに「郵便物がはみ出さないように押し込んでください」といった注意書きのテープをはるのも、有効かもしれませんね。
ただし、宇宙船のように密閉することは不可能ですし、ある程度の隙間がなければ、空気が循環しなくなって住み心地が悪くなってしまいます。隙間テープでふさいだところで、ほかのどこかしらの隙間からゴキブリは侵入してくることはあるので、油断は大敵です。
対策②:フィルターを活用する(換気扇・給排気口・通気口・ドレンホース)
外に繋がっている換気扇や給排気口、通気口には、フィルターを付けましょう。この時に注意したいのが、フィルターの厚みです。薄すぎると、ゴキブリが食い破ってしまう可能性があります。実際に、ゴキラボ編集部で飼育していたクロゴキブリは、薄手のダスター(レーヨン、ポリエスチル製)を食い破っていました。できるだけ厚いタイプのフィルターを選びましょう。
ドレンホースに関しては、できるだけ目の細かい防虫網が最適です。ストッキングなどで代用するのもいいかもしれません。装着時は、たるみをもたせて設置するのがポイントです。
なお、フィルターにホコリや汚れが詰まると、故障の原因になるので、定期的に交換しましょう。
対策③:待ち伏せ効果のあるスプレー式駆除剤を使う(玄関・ベランダ・窓・ゴミ置き場)
待ち伏せ効果のあるスプレー式駆除剤も効果的です。玄関、ベランダ、窓の、外に面している側に散布することで、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。このさい、地面だけではなく、壁にもスプレーしておくのをお忘れなく。ゴキブリは、垂直な面もスイスイ上れてしまいます。そのほか、ゴミ置き場に散布しておくのもいいでしょう。
効果の持続期間は商品によって異なりますが、主要メーカーのものは2週間~1カ月と表記されています。ただし、忌避効果があるスプレー式駆除剤は、使わないように注意が必要です。ベイト剤にゴキブリが寄り付かなくなってしまいます。
市販されている、忌避効果のないスプレー式駆除剤は下記になります。
「医薬品 ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ 450mL」(アース製薬)
対策④:侵入経路にものを置かない(玄関・ベランダ・窓)
侵入経路付近には、ゴキブリの隠れ家となる物を、できるだけ置かないのも大切です。例えば、玄関に靴や傘を出しっぱなしにしたり、ベランダにプランターや植木鉢など置いたりすると、彼らの隠れ家となってしまいます。また、窓のそばに小物などを置くのも、避けた方がいいでしょう。
対策⑤:パテで埋める(排水管・エアコンの壁穴(スリープ穴))
排水管を通すために床や壁に開けられた穴の隙間は、パテを使って埋めておくといいでしょう。パテは、ホームセンターやネット通販で、100円~販売されています。
ゴキラボ編集部では、固まらないタイプのパテを使って、穴を埋めてみました。ゴキラボ編集部のメンバーが施工しましたが、10分もかかず作業ができました。
洗面台の下の排水管。パテで穴を埋める前。
パテで穴を埋めた洗面台の下の排水管。
エアコンのドレンホース(水を流すためのホース)を通す壁穴(スリープ穴)も同様に、パテで埋めておくと安心です。
ゴキラボ編集部は、エアコン取付工事の時に、業者さんに依頼しました。穴の中に断熱効果がある綿などを仕込んでからパテで覆うと、断熱効果があるそうなので、ぜひ試してみてください。
エアコンの配管を通すために開けた壁の穴(外からの様子)。
壁の穴に断熱材を入れ、パテで塞いでいきます。
パテで穴を塞いで、完成です。
ゴキラボ編集部には、「台所のシンク下の扉をパテで塞いでしまった」という、つわものもいます。メンバー曰く、ゴキブリが排水管と床の隙間から出てくるのが、耐えられなかったとのこと。
ちなみに、扉ごと塞ぐ人は意外に多いそうで、なかにはガムテープを使う人もいるみたいです。
台所のシンク下の収納扉をパテで塞いだ様子。
対策⑥:ドアを開けっ放しにしない(玄関・窓)
玄関や窓は、開けっ放しにしないほうがいいです。どうしても開けなければならない場合は、外側に待ち伏せ効果のあるスプレー式駆除剤を散布し、中側にはベイト剤を置くといいでしょう。
また、短い時間だからといって油断をしてはいけません。ゴキラボ編集部メンバーには、帰宅して玄関を開けたと同時に、ゴキブリが入ってきたという経験者もいます。宅配便などの受取りで、ついつい開けっ放しにしてしまっている方、要注意です!
そのほか、盲点なのが引越し。作業中は、玄関や窓が開きっぱなしになるはずです。事前に待ち伏せ効果のあるスプレー式駆除剤を散布しておくのをおススメします。
対策⑦:ゴミ受けを設置する(排水溝)
台所や洗面台、お風呂の排水溝は、常時ベイト剤を設置しにくい場所です。そこで、防虫網の代用品として、ゴミ受けを設置してみてはいかがでしょうか。直径5mm以下のメッシュ(編み目)であれば、成虫の侵入は防ぐことができます。
台所の排水溝に付けるゴミ受け。
対策⑧:侵入経路周辺を掃除する(玄関・窓・ベランダ)
家の周辺環境をキレイにしておくことは重要です。
とくに、ゴミ置き場が管理されていない場合、食べ物や飲み物の匂いに、ゴキブリが集まってきてしまいます。
不要な段ボールや発泡スチロール、プラスチック用品などを置いていると、ゴキブリが生息しやすいので、処分するのをおススメします。
またベランダは、落ち葉や砂ぼこりなどが溜まりやすい場所です。ゴキブリの隠れ家となってしまう可能性があるので、定期的に掃除しましょう。
対策⑨:タッパー・食品保存袋(ジップロック)を活用する
ゴキブリは、匂いに誘われて家の中に侵入してきます。とくに、食品の匂いに敏感なので、それをシャットダウンするのもひとつの方法です。
まず使いかけの食品は、タッパーやジップロックなどの食品保存袋に入れ替え、匂いが漏れないようにしましょう。
対策⑩:生ゴミは、お菓子の袋に入れて捨てる
家の中に生ゴミを置いていると、匂いにゴキブリが寄ってこないか不安になる人もいるはず。そんな時に役立つのが、“ポリ塩化ビニルデン”製のお菓子の袋です。“ポリ塩化ビニルデン”は、酸素や水蒸気などを通しにくい素材で、スナック菓子の袋によく使用されています。これに、生ゴミを入れておけば、匂いをシャットダウンしてくれるというわけです。ただし、ゴミとして出す場合は、“ポリ塩化ビニルデン”と生ゴミは分けて出す必要があるので、注意しましょう。
〈参考〉
ベイト剤と併用してできるゴキブリ対策には、100均ショップのアイテムが活躍します。ここで紹介している「すきまテープ」や「フィルター」のほか、食品の匂い漏れを防ぐ「クリップ」など、今すぐ使える対策アイテム&小技をチェックしてみましょう。
まとめ
今回は、ゴキブリの侵入経路を詳しく見てきました。ここで簡単におさらいをしておきましょう。
ゴキブリが来る!5つの侵入経路(一戸建て・マンション共通)
- 玄関(郵便受け)
- 窓(網戸・ベランダ)
- 排水口・排水溝(風呂場・トイレ・洗面台・台所)
- 小さな隙間(換気扇・ドレンホース・給排気口)
- ものにくっついて(段ボール・観葉植物・プランター)
上記の侵入経路に心当たりがある方は多いはず。隙間があればどこからでも入ってくるゴキブリと遭遇しないためにも、①侵入経路の確認、②ベイト剤の設置、③ベイト剤と併用できるプラスアルファの対策を!