暖かくなってくると同時に、テレビではゴキブリ駆除剤のCMを見かけることが多くなりますね。このシーズンに合わせて発売されたのがフマキラーの「ゴキファイタープロ ストロング」。ノズルの性能に着目したというスプレー式駆除剤を、ゴキラボ編集部が徹底レビューします!(3月より全国にて順次発売)
「ゴキファイタープロ ストロング」とは?
今年3月に発売されたフマキラーの「ゴキファイタープロ ストロング」。公式サイトの商品ページでもアピールされている通り、いままでのスプレー式駆除剤との違いは「ノズル」。なんと、スプレー上部のボタンをプッシュするだけでノズルが起き上がるのです。その名も “ワンタッチストロングノズル”。商品ページでは世界初の機能だと謳われています。
進化したポイントや効果、各社のスプレー式駆除剤との違いなどを、さっそく確かめていきましょう。
スプレー式駆除剤について詳しくは⇒『ゴキブリ退治・スプレー式駆除剤(殺虫剤/凍結/泡)の成分・効果・安全性』
グッドデザイン賞(2019年)を受賞した殺虫剤
「グッドデザイン賞」とは、総合的なデザインが優れている“ものこと”に贈られる賞のこと。製品、建築、ソフトウェアなど、さまざまな“ものこと”がその対象となります。
「ゴキファイタープロ ストロング」は、2019年度に「グッドデザイン賞」を受賞しています。今までになかったノズルの機能性などが評価されたそうです。
これは、期待が高まりますね!
ゴキブリを瞬殺できる最新型ノズル!
0.1秒でゴキブリ対策!ワンタッチ式に進化
まずは動画でチェック!
動画でもわかるように、ボタンを押すと自動的にノズルが起き上がり、すぐに薬剤が噴射されます。その時間、わずか0.1秒。ノズルを付ける必要がないので、スプレーを手にしたら即座に、ゴキブリを駆除することができます。
アース製薬の「ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー(450mL)」は着脱式ノズル。
他商品のノズルは、手動で起ち上げるものや着脱式のものが一般的でした。そのため、ノズルから噴射しようとすると、その間にゴキブリに逃げられる恐れがありました。「ゴキファイタープロ ストロング」は、この問題を解決してくれるスプレー式駆除剤なのです。
とはいえ、他商品はノズルを付けるか、付けないかが選べるのに対し、この商品はノズルを付けないという選択はできません。
ゴキブリに近づかずに駆除!長さ18cmのロングノズル
ノズルはスプレー上部のボタンを軽く押すだけで起き上がります。
続いて注目したいのがノズルの長さ。フマキラー史上最長の18cmもあるノズルは、ゴキブリに近寄りたくない! という方も安心の長さです。
では、ほかのスプレー式駆除剤と比べるとどうでしょうか。
アース製薬の「ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー(450mL)」(写真上)と比較
ゴキラボ編集部が取り寄せたスプレー式駆除剤15商品の中で一番ノズルが長い「ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー (450mL)」よりも、2cm長い結果となりました。
ただ、「ゴキファイタープロ ストロング」のノズルの太さは、先端が1cm、根元は1.7cmもあるため、1cm~2cm未満の隙間への噴射は厳しいというデメリットがあります。
各社のスプレー式駆除剤のノズル比較表
メーカー名 | 商品名 | ノズルの仕様 | 長さ | 太さ |
---|---|---|---|---|
フマキラー | ゴキファイタープロ ストロング | ワンタッチ式 | 18cm | 1cm~1.7cm |
アース製薬 | ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー(450mL) | 着脱式 | 16cm | 0.2cm |
フマキラー | ゴキブリ用殺虫スプレー プッシュプロ(150ml) | 手動起ち上げ式 | 12cm | 0.3cm |
アース製薬 | ゴキプッシュプロ 100mL | 9cm | ||
住友化学園芸 | ムシズバジェットナチュラル | 12.5cm |
商品名 | |
---|---|
メーカー名 | ノズルの仕様 |
長さ | 太さ |
ゴキファイタープロ ストロング | |
フマキラー | ワンタッチ式 |
18cm | 1cm~1.7cm |
ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー(450mL) | |
アース製薬 | 着脱式 |
16cm | 0.2cm |
ゴキブリ用殺虫スプレー プッシュプロ(150ml) | |
フマキラー | 手動起ち上げ式 |
12cm | 0.3cm |
ゴキプッシュプロ 100mL | |
アース製薬 | 手動起ち上げ式 |
9cm | 0.3cm |
ムシズバジェットナチュラル | |
住友化学園芸 | 手動起ち上げ式 |
12.5cm | 0.3cm |
※即効性と持続効果があるスプレー式駆除剤と比較しました。
噴射力をチェック!
噴射力を測定中。
ボリュームゾーンは約80~約90cm。既存品と比べると若干数値が小さいのですが、ノズルが長いぶん、的確にゴキブリを狙い撃ちできます。また、飛距離は約3m超えと、各社のスプレー式駆除剤とそん色ない結果となりました。
速攻&待ち伏せ!2つの効果でゴキブリ対策
この商品には2種類の有効成分が使われています。1種類目は、即効性に優れている「イミプロトリン」。この働きにより、必要噴射時間1~2秒で、ゴキブリを駆除できます。2種類目は、殺虫効果が持続する「フェノトリン」。ゴキブリが現れそうな場所に散布しておくことで、隠れているゴキブリを退治する“待ち伏せ効果”を発揮します。
殺虫剤の有効成分について詳しくは⇒
『🔰殺虫剤有効成分の効果と特長(ピレスロイド系、有機リン系、忌避剤など)』
“待ち伏せ効果”でゴキブリを退治する時は、壁や床などに約20cmの距離から約10cmの幅で帯状に、1mあたり約5秒間散布します。散布は、2週間に一回が目安です。
総合データ
容量あたりの単価 | 10mlあたりの単価15円 |
---|---|
噴射力 | 飛距離3m越え。ボリュームゾーンは80cm~90cmまで |
必要噴射時間の短さ | 1~2秒 |
匂いの少なさ | 薬剤の匂い。鼻にツンとくる |
待ち伏せ効果 | アリ |
ノズルの長さ | 18cm |
ノズルの太さ | 1cm~1.7cm |
プッシュ部分の押しやすさ | 軽く押せる |
各社のスプレー式駆除剤のレビューについて詳しくは⇒『最強スプレー式駆除剤ベスト5|ゴキブリ対策アイテムを編集部が徹底比較』
まとめ
今回レビューした「ゴキファイタープロ ストロング」は、ノズルを進化させたスプレー式駆除剤です。とくに、ワンタッチでノズルが起き上がるというアイデアは、ゴキラボ編集部も絶賛でした。持ってから0.1秒で噴射可能なので、ゴキブリの素早い動きにも対応できます。また、持続性を兼ね備えているのも、嬉しいポイントですね。
これらの結果より、
- ・遭遇したゴキブリは逃がしたくない!
- ・ゴキブリからできるだけ離れて駆除したい!
という方におススメできるスプレー式駆除剤といえるでしょう。
ゴキラボのアンケート調査(回答者1000人/2018年6月実施)でも、約7割の方が使っているというスプレー式駆除剤。今年は、最新式の商品をゴキブリ対策のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。