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会えるゴキブリ50種以上!「ゴキブリ展-5G-」をレポート@竜洋昆虫自然観察公園

投稿日:2022/3/10

ゴキブリ展の写真

50種以上ものゴキブリを展示する「ゴキブリ展-5G-」が、静岡県の磐田市竜洋昆虫自然観察公園で開催中。(2022年2月5日(土)~4月3日(日))。

2018年からスタートし、ついに5回目の開催となる「ゴキブリ展」。国内外の珍しいゴキブリを、間近で観察できるユニークな企画展です。

今回は、ゴキブリ愛好家はもちろん、「ゴキブリ!?」となる方でも楽しめる同展の魅力を、ゴキラボ編集部が全力でお伝えします!(訪問日:2022年2月25日)

これまで開催された「ゴキブリ展」の取材記事はこちら

取材協力:磐田市竜洋昆虫自然観察公園

「ゴキブリ展-5G-」とは?

ゴキブリ展の様子
ズラリと並ぶ展示ケースには、ゴキブリの生体が入っています

竜洋昆虫自然観察公園の名物企画「ゴキブリ展-5G-」。
国内外50種以上ものゴキブリを生体展示する、ほかでは見られない企画展です。

「『ゴキブリは家に出るタイプのものだけじゃない』そのことを知ってもらうために、たくさんの種類を展示しています」と語るのは、同展のプロデューサーをつとめる柳澤静磨さん。柳澤さんは、ゴキブリの魅力や生態を伝える“ゴキブリスト”であり、研究者でもある日本屈指のゴキブリマニアです。

アカズミゴキブリとゴキブリスト柳澤さん
ゴキブリスト・柳澤さん。ゴキブリの研究者として講演会やイベントなど、さまざまな活動をされています。TwitterHP「ゴキブリ屋敷」

過去に柳澤さんにご協力いただいた記事一覧はこちら

今年は、2021年に新種記載された「アカズミゴキブリ」をはじめ、2021年記載の「ツヤアカゴキブリ」や2020年記載の「アカボシルリゴキブリ」など、日本産ゴキブリの展示も過去最大数とのことで、期待が高まります!

\ゴキブリ展の豆知識/

タイトルの「5G」は5回目の開催、そして2回目のタイトル「ゴキブリ展G」にちなんだダブルミーニング。ポスターには、次世代通信規格「5G」を彷彿させる「ドキドキ ゾクゾク 加速する」のキャッチコピーが!芸が細かいです。

2022年のセンターはどのゴキブリ?GKB48総選挙

ラブレター仕様の投票用紙
投票箱は、靴箱になっています。推しゴキブリの靴箱にラブレターを入れましょう。

「ゴキブリ展」の名物企画「GKB48総選挙」。展示されている48種のゴキブリから、自分の推しゴキブリを決めて投票するという企画です。

投票数が上位7位になったゴキブリは、神7として次回の「ゴキブリ展」でセンターに展示されます。

グリーンバナナローチの生体
2021年の1位(センター)に輝いた「グリーンバナナローチ」(1,902票)

エメラルドゴキブリバチの標本
2位はゴキブリの天敵「エメラルドゴキブリバチ」(1,604票)でした

「推しゴキブリの見つけ方」を参考に、ぜひ自分の推しゴキブリを見つけてみてくださいね!

第5回GKB48総選挙にエントリーしたゴキブリたち

アカズミゴキブリ アカボシルリゴキブリ
アミメヒラタゴキブリ アルゼンチンモリゴキブリ
イエゴキブリ オオゴキブリ
オルターナベルベットローチ オレンジスポットドミノゴキブリ
オレンジヘッドビュレッドローチ キボシクサリトイゴキブリ
キョウトゴキブリ グロウスポットローチ
クロゴキブリ コノハゴキブリ
コワモンゴキブリ サースレイサバクゴキブリ
サツマゴキブリ シナゴキブリ
ジャイアントウッドローチ ゼブラローチ
チャバネゴキブリ ツヤアカゴキブリ
トビイロゴキブリ トルキスタンゴキブリ
ハイイロゴキブリ バサリスサシガメゴキブリ
バットローチ ハテナゴキブリ
ヒメマルゴキブリ ピンクポーセリンローチ
フタホシモリゴキブリ ブラベルスギガンテウス
ペールボーダーフィールドローチ ホタルゴキブリ
マダガスカルゴキブリ(インシグニス) マダガスカルゴキブリ(ハバニカ)
マダガスカルゴキブリ(ポルテントーサ) マダガスカルゴキブリ(ラエビガータ)
マダラゴキブリ モリチャバネゴキブリ
ヤマトゴキブリ ヨツボシゴキブリ
リュウキュウクチキゴキブリ ルリゴキブリ
ワモンゴキブリ ワモンゴキブリ(ブラック)
アシダカグモ エメラルドセナガアナバチ
アカズミゴキブリ アカボシルリゴキブリ
アミメヒラタゴキブリ アルゼンチンモリゴキブリ
イエゴキブリ オオゴキブリ
オルターナベルベットローチ オレンジスポットドミノゴキブリ
オレンジヘッドビュレッドローチ キボシクサリトイゴキブリ
キョウトゴキブリ グロウスポットローチ
クロゴキブリ コノハゴキブリ
コワモンゴキブリ サースレイサバクゴキブリ
サツマゴキブリ シナゴキブリ
ジャイアントウッドローチ ゼブラローチ
チャバネゴキブリ ツヤアカゴキブリ
トビイロゴキブリ トルキスタンゴキブリ
ハイイロゴキブリ バサリスサシガメゴキブリ
バットローチ ハテナゴキブリ
ヒメマルゴキブリ ピンクポーセリンローチ
フタホシモリゴキブリ ブラベルスギガンテウス
ペールボーダーフィールドローチ ホタルゴキブリ
マダガスカルゴキブリ(インシグニス) マダガスカルゴキブリ(ハバニカ)
マダガスカルゴキブリ(ポルテントーサ) マダガスカルゴキブリ(ラエビガータ)
マダラゴキブリ モリチャバネゴキブリ
ヤマトゴキブリ ヨツボシゴキブリ
リュウキュウクチキゴキブリ ルリゴキブリ
ワモンゴキブリ ワモンゴキブリ(ブラック)
アシダカグモ エメラルドセナガアナバチ

*エントリーナンバー順

ゴキブリスト・柳澤静磨さんの推しゴキブリ7選

まずは、ゴキブリスト・柳澤さん一押しのゴキブリをご紹介。
プロデューサーが推すゴキブリとは?

アカズミゴキブリ

アカズミゴキブリの生体
「アカズミゴキブリ」のオス。世界初の展示です!

アイドル名 アカズミゴキブリ
学名 Periplaneta kijimuna
大きさ 体長が39.5mmほど、翅も含めた全長が42.1~45.3mm
出身 沖縄県(西表島)
柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

アカズミゴキブリは昨日羽化したばかりの個体です。成虫で羽化したのは、これが初めてになります。

キレイ!キレイですね!翅がすごく赤くて、名前に偽りなし。

ゴキラボ・和田

ゴキラボ編集部・和田

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

じつは、「アカズミゴキブリ」の名前は、前胸背板(ぜんきょうはいばん)の色なんですよ(笑)。

え!?

ゴキラボ・和田

ゴキラボ編集部・和田

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

「アカズミゴキブリ」は前胸背板が墨に赤色を混ぜたような、暗めの赤色をしています。それが赤墨色に似ていることから、「アカズミゴキブリ」と名付けたんです。

アカズミゴキブリの生体
前胸背板と翅の色が分かれています。

そこは、けっこう誤解されているのでは?

ゴキラボ・和田

ゴキラボ編集部・和田

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

そうかもしれないです(笑)。この子はオスなので、サイズが大きくて、翅が長くてシュッとしています。デカくて、スタイルよくて、カッコいいですよね。さすが日本産ゴキブリ属で最大級。ゴキブリ好きはそう言ってくれると思っています(笑)。

アカズミゴキブリのポップ
「アカズミゴキブリ」の紹介文。

写真で見るよりも実物の方がカッコいいですね!
そしてなにより驚いたのが、小松 謙之先生(株式会社シー・アイ・シー)と一緒に研究されていたということです。

ゴキラボ・和田

ゴキラボ編集部・和田

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

以前から親交があって、今回初めてご一緒させていただいたんです。
小松先生が執筆されている「ゴキブログ」を見てゴキブリの育て方を学んだので、本当に光栄でしたね。

押しポイント:スタイル良し、色合い良し、サイズも良し!

「アカズミゴキブリ」についてくわしくはコチラ「64種目!西表島で発見された新種の日本産G「アカズミゴキブリ」とは?柳澤静磨さん(竜洋昆虫自然観察公園)へ取材!」

アカボシルリゴキブリ

アカボシルリゴキブリの展示ケース
「アカボシルリゴキブリ」は、幼虫が登場!

アイドル名 アカボシルリゴキブリ
学名 Eucorydia tokaraensis
大きさ 約12~13mm
出身 鹿児島県(家島、悪石島、奄美大島、徳之島)

こちらも外せないでしょう!ということで、「アカボシルリゴキブリ」。
訪問時(2/26時点)は、幼虫でしたが、タイミングが合えば期間中に羽化するかもとのことでした。

参考までに、昨年の写真を!

柳澤静磨さん
翅には名前の由来となった赤い斑紋があります。

押しポイント:美しさ、ナンバーワン!

キボシクサリトイゴキブリ

キボシクサリトイゴキブリ成虫の生体
「キボシクサリトイゴキブリ」のメス。

アイドル名 キボシクサリトイゴキブリ
学名 Thyrsocera spectabilis
大きさ 約15〜25mm
出身 スリランカ、ネパール、マレーシア、インドネシア

キボシクサリトイゴキブリ成虫の生体
一部が筆のようになった触角もいい!

今回初めての展示となる「キボシクサリトイゴキブリ」は、黄色と黒が艶やかな色彩の持ち主。
しかも、前胸背板と翅だけでなく、尾肢までも黄色なんです!

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

この子は幼虫の方が好きという方もいますね。

と見せてくださったのは、赤い前胸背板と尾肢を持つ「キボシクサリトイゴキブリ」の幼虫

キボシクサリトイゴキブリの幼虫
「キボシクサリトイゴキブリ」の幼虫

敵から身を守るために、鮮やかな色をしているそうです。
柳澤さんいわく「とっても高級なゴキブリ」とのことなので、じっくりと観察してみてくださいね。

押しポイント:一度見たら忘れられない鮮やかな色

バサリスサシガメゴキブリ

バサリスサシガメゴキブリの生体
「バサリスサシガメゴキブリ 」。サシガメに擬態しているゴキブリです。

アイドル名 バサリスサシガメゴキブリ
学名 Paranauphoeta basalis
大きさ 約25〜28mm
出身 マレーシア、インドネシア
柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

翅の付け根にある、白い模様が天使の羽根に見えませんか?
いつかスカウトしたいと願っていたんです。

バサリスサシガメゴキブリの生体
黒い前胸背板に、赤やオレンジの模様が入るのもカッコいい!(柳澤さん)

押しポイント:天使の羽根のような、翅の付け根の白い部分(マニアック!)

ツヤアカゴキブリ

ツヤアカゴキブリの生体
「ツヤアカゴキブリ」。ウルルンな瞳に乾杯!

アイドル名 ツヤアカゴキブリ
学名 Periplaneta gajajimana
大きさ 約25〜31mm
出身 鹿児島県(臥蛇島(がじゃじま)、悪石島(あくせきじま))

2021年に小松謙之さん(株式会社シー・アイ・シー)が記載された「ツヤアカゴキブリ」も初登場。名前のとおり、透明感のあるツヤが特長です。

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

野外で採集したときに、全体的に赤いので、ウルシゴキブリじゃないなぁ。と思ったんです。あと、翅も短い。

押しポイント:名前どおりのツヤツヤ感

「ツヤアカゴキブリ」についてくわしくはコチラ「赤いゴキブリ!?新種のツヤアカゴキブリの発見者・小松謙之さん(シー・アイ・シー)に取材」

ワモンゴキブリ(ブラック)

ワモンゴキブリ(ブラック)の生体
「ワモンゴキブリ(ブラック)」。マットな黒色が特徴です。

アイドル名 ワモンゴキブリ
学名 Periplaneta americana
大きさ 約30〜40mm
出身 北海道〜台湾、全世界の熱帯、亜熱帯
柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

黒っぽい個体同士をかけ合わせた、黒いワモンゴキブリです。最初見たときに、すごいカッコいいなと思ったゴキブリです。普通のワモンゴキブリは、茶色でツヤがないのが特長になります。
この子は、色は黒色をしていますが、ワモンゴキブリのマットな質感は受け継いでいるんです。じつは幼虫も黒なんですよ。

最近、Periplaneta属(ゴキブリ属)の魅力にハマっているという柳澤さんらしいセレクト。

\見比べてみよう/

ワモンゴキブリの生体
「ワモンゴキブリ(ブラック)」。マットな黒色をしています。

通常のワモンゴキブリの生体
通常の「ワモンゴキブリ」。マットな茶色をしています。

押しポイント:とにかく見た目がカッコいい!

マダラゴキブリ

マダラゴキブリ成虫の生体
「マダラゴキブリ」の成虫。透け感のある翅がキレイです。

アイドル名 マダラゴキブリ
学名 Rhabdoblatta guttigera
大きさ 約25〜30mm
出身 九州、大隅諸島(おおすみしょとう)、トカラ列島、奄美郡島(あまみぐんとう)、沖縄諸島
柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

じつは、普通のマダラゴキブリは初選抜になります。ヤエヤマゴキブリは何度かメンバーに選ばれているんですが、普通のマダラはまだ出てなかったんです。水に潜るゴキブリは、1種はメンバーに入れたいので、今回はこの子が入りました。

水に潜るマダラゴキブリの幼虫
「マダラゴキブリ」の幼虫。水に潜って、お尻を出しています。

マダラゴキブリの幼虫が水に潜る様子を動画で見てみよう!

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

水に潜るのは幼虫。刺激すると水に入り、お尻だけ水から出して潜伏しています。
親は水を嫌がります。翅があるから浮いちゃうんでしょうね。
マダラゴキブリは、僕が「ゴキブリっておもしろい」と思ったゴキブリなので、思い出深いです。

押しポイント:唯一無二の潜水能力

ビギナー向け「推しゴキブリ」の見つけ方

「ゴキブリ展-5G-」へ初めて訪れる方や、どう見ればいいかがわからない方もいるはず。
そんなビギナーさん向けに「ゴキブリ展」の楽しみ方を、3つのステップでご紹介します。
ぜひ、参考にして「推しゴキブリ」を見つけてくださいね♪

ステップ1|かわいいゴキブリを愛でる

会場には、見た目がゴキブリらしくない種類もたくさんいます。
ゴキブリはちょっと…苦手。という方でも、「かわいい!」と言いたくなる彼らの仲間を見ていきましょう。

オレンジスポットドミノゴキブリ

オレンジスポットドミノゴキブリの生体
オレンジ色の斑紋が目印の「オレンジスポットドミノゴキブリ」。

アイドル名 オレンジスポットドミノゴキブリ
学名 Therea regularis
大きさ 約15~25mm
出身 インド

「オレンジスポットドミノゴキブリ」を見て、誰がゴキブリだと思いますか?
テントウムシのような愛らしい模様、フワフワした体、丸いフォルム。「かわいい!」としか言いようがないですね。

オレンジスポットドミノゴキブリの生体
後ろ姿もかわいい!

ハテナゴキブリ

ハテナゴキブリの生体
ハテナ模様の「ハテナゴキブリ」。

アイドル名 ハテナゴキブリ
学名 Therea olegrandjeani
大きさ 約15〜30mm
出身 インド

翅に「?(クエスチョンマーク)」の模様が入ったゴキブリ。
なぜ「?」なのかは、誰もが「?」だそうです。
ちょっと不思議な「ハテナゴキブリ」。今年こそはナンバーワンに!と意気込んでいます。

ドミノゴキブリ(卒業生)

ドミノゴキブリの生体
ドミノ模様の「ドミノゴキブリ」。

アイドル名 ドミノゴキブリ
学名 Therea petiveriana
大きさ 10〜25mm
出身 インド

かわいいゴキブリの代表格「ドミノゴキブリ」。
ベルベットのような質感の体に、白い水玉模様があしらわれています。
まさに「かわいいは正義!」のようなゴキブリです。
第二回GKB48総選挙で1位に輝き、現在は卒業メンバーとして、今回の総選挙を見守っています。

ステップ2|展示ケースでゴキブリの多様性を見る

ゴキブリたちのステージである展示ケースも、見どころのひとつ。
その理由は、ゴキブリの生息地の多様性にあります。

「展示ケースは、昆虫の生息地に合わせたディスプレイにしています。
でも、人工っぽいものから自然っぽいものまで幅が広いのは、ゴキブリだからこそかもしれませんね」(柳澤さん)

園の職員さんが魂込めて制作しているという、展示ケースはこちら!

チャバネゴキブリ(Blattella germanica

チャバネゴキブリの展示ケース
「チャバネゴキブリ」の展示には、柳澤さんがいる!?

知名度ナンバーワン!?かもしれない「チャバネゴキブリ」。彼らは、レストランや工場など、あたたかい場所が大好きなんです。さて、どこに隠れているか、わかりますか?

チャバネゴキブリの生体
既視感…。

なんと、「ごきぶりホイホイ」の中にいました!まだ幼虫かな?

トルキスタンゴキブリ(Shelfordella lateralis

トルキスタンゴキブリの展示ケース
「トルキスタンゴキブリ」の展示ケース。

外国から船に乗ってやってきた「トルキスタンゴキブリ」をイメージした展示。
波消しブロックやコンテナなど、ディスプレイへのこだわりが感じられますね。

トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea

トビイロゴキブリの展示ケース
「トビイロゴキブリ」の展示ケース

名前のトビイロは、鳥のトビの羽色を表す「鳶色(とびいろ)」が由来です。

茶褐色の「トビイロゴキブリ」は、アース製薬さんから移籍してきたメンバー。
彼らが潜んでいそうな、道路脇を再現した展示になっています。奥には「ゴキブリ展」のポスターが!

クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa

クロゴキブリの展示ケース
「クロゴキブリ」の展示ケース。

ラストはG界の帝王「クロゴキブリ」。遭遇率の高い食器棚をモチーフにしているところがリアルです。どこに潜んでいるのでしょうか。

クロゴキブリの生体
発見!

あ、いましたね。大好きな隙間に隠れていました!

ステップ3|ポップを読んで柳澤さんのゴキブリ愛を感じる

「ゴキブリ展」といえば、プロデューサー・柳澤さんが制作する、ゴキブリの紹介文(以下、ポップ)。秀逸なキャッチコピーと、ゴキブリ愛が込められたコメントは必読です。
ゴキブリの知られざる生態や魅力を、より知ることができますよ。

「マダガスカルゴキブリ(ラエビガータ)」(Elliptorhina laevigata

マダガスカルゴキブリ(ラエビガータ)のポップ
「マダガスカルゴキブリ(ラエビガータ)」のポップ。

「おいしそう。」にすべてが込められたポップ。
ちなみに、柳澤さんはゴキブリアレルギーのため、食べられません!とのこと(笑)

マダガスカルゴキブリ(ラエビガータ)の生体
生体はこちら。プリっとしてる?

コノハゴキブリ(seudophoraspis nebulosa

コノハゴキブリのポップ
「コノハゴキブリ」のポップ。

「幼虫はほとんど落ち葉」な「コノハゴキブリ」。
写真を見ると3種類いるのかと思いきや、上からメス、オス、幼虫。飼育されている園ならではですね。

コノハゴキブリの生体
この日はメスがいましたが、落ち葉かと思いました。

ハイイロゴキブリ(Nauphoeta cinerea

ハイイロゴキブリのポップ
「ハイイロゴキブリ」のポップ。

「たくさん増える」からおもしろいゴキブリ。
飼育員さんならではの視点ですね。増えるからおもしろい。。。

ハイイロゴキブリの展示ケース
ここにいるよ。

マニアさんにはコレ!冬虫夏草と生物学用語集

「ゴキブリ展-5G-」には、生体だけでなく、標本や由来の品の展示も並びます。
ここでは、ゴキブリスト・柳澤さんセレクトの「マニア向け展示」をご紹介。

ゴキブリに寄生する「クチキゴキブリタケ」(標本)

クチキゴキブリタケの標本展示
「クチキゴキブリタケ」の標本展示。

2021年に新種記載された、クチキゴキブリ類に寄生する冬虫夏草の標本です。
ゴキブリに寄生する冬虫夏草は、とても珍しいそうで、こちらは世界で3種類目の記載となっています。

ゴキブリの名前の由来になった「生物學語彙」

生物學語彙
「生物學語彙」。まさかの本!

ゴキブリの名前の由来になった「生物學語彙」の展示。1884年発行の日本で初めて作られた生物学用語集です。

「同じ本の中で、Blatta(ゴキブリ属)の訳はゴキカブリとなっていますが、Cockroach(昆虫綱ゴキブリ目)の訳がゴキブリに変わっています。おそらく誤植で「カ」が抜けてしまってゴキブリになってしまった。
その後、出版された本が「ゴキブリ」を使用したため、一般にも広まったと言われています」(柳澤さん)

生物學語彙
Blatta(ゴキブリ属)の訳はゴキカブリとなっています。

【番外編】半分がオスで、半分がメス!?雌雄モザイクのゴキブリ

モザイクタイプのマダガスカルゴキブリの生体
「マダガスカルゴキブリ」の成虫。白い方がオス、オレンジ色の方はメスの体になっています。

今回、特別枠としてモザイクタイプの「マダガスカルゴキブリ」も展示されています。
「昆虫ってなんでこういうことが起こるのかな?と興味を持ってもらえると嬉しい」という柳澤さんに、くわしくお伺いしました。

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

体にオスの部分と、メスの部分が両方ある、ちょっと変わったタイプになります。
色が体の真ん中で違っていて、白い方がオスで、ちょっとオレンジっぽい方がメスになります。

分かりやすく、分裂していますね!

ゴキラボ・和田

ゴキラボ編集部・和田

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

表だけじゃなくて、お腹の方も分かれています。触角も。マダガスカルゴキブリは、オスは触角がフワフワしています。メスはそれがないのが、わかりますか?

モザイクタイプのマダガスカルゴキブリの生体
左側がオスの触角(フワフワ)、右側がメスの触角

こういった状態は珍しいんでしょうか?

ゴキラボ・和田

ゴキラボ編集部・和田

柳澤静磨さん

柳澤静磨さん

とても珍しいですね!
レッドローチやデュビアなど、飼育数の多いゴキブリだと、出ることはありますが、マダガスカルゴキブリの場合は、飼育数がそんなに多くないので、めっちゃ珍しいです。
それに元気に生きているのが、珍しいことで、けっこうすぐに死んでしまうんですよ。
体の半分で仕組みが違うので、バランスがおかしいため、動くのにも支障が出るんです。そういった個体が多いんですが、この子は長く生きていますね。

まとめ

推しゴキブリに投票するゴキラボ編集部の和田
推しゴキブリの靴箱にラブレターを投函。神7に選ばれるといいな!

今年で5年目を迎える「ゴキブリ展-5G-」。
展示されているゴキブリは、出身地や体の色、大きさも違っていて、その多様性に驚くはずです。
気になるゴキブリがいたら、ぜひ足を運んでみてください。彼らは「会えるゴキブリ」なので、間近で観察できますよ。
いろんなゴキブリが動いている姿に、思わず“じ~っ”と見入ってしまうはずです。

ゴキブリを観察する柳澤さん
こんな感じでじっくりと観察!

お土産コーナー
お土産コーナーには「ゴキブリ展」グッズがたくさん!どれがいいかな~?

開催概要

開催期間 2022年2月5日(土)~2022年4月3日(日)
施設名 磐田市竜洋昆虫自然観察公園
開園時間 9:00~17:00(最終入園16:30)
休園日 木曜日、年末(12/28~12/31)※祝日、正月(1/1~5)、GW(4/29~5/5)、夏休み(7/21~8/31)は全日開園
入園料 個人/330円(団体220円※20名様以上)、障がい者/110円、小・中学生/110円(団体50円)、障がい者/50円、幼児/無料
SNS TwitterFacebook
住所 静岡県磐田市大中瀬320‐1
電話番号 0538-66-9900
アクセス 土日のみ、磐田駅・豊田町駅から無料のシャトルバス運行中

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