家の中で、黒くて小さい虫を発見したことはないじゃろうか? もしかしたら、それはゴキブリの子供(幼虫)かもしれん。赤ちゃんゴキブリとは知らずに放置していると、数カ月後には成虫が家の中をウロウロしているという可能性も。そうならないためにも、写真やイラスト、動画でゴキブリの幼虫の特徴などを確認して、早目の駆除・対策をしておこう!

- あなたが見たのはゴキブリの子供(幼虫)?写真orイラストでチェック!
- 【クロゴキブリ】基本情報
- 【クロゴキブリ】小~中型幼虫の基本情報
- クロゴキブリの小~中型幼虫はどこからやってくる?
- 【クロゴキブリ】大型幼虫の基本情報
- 【クロゴキブリ】幼虫が発生する時期
- 【クロゴキブリ】幼虫の生息場所の特徴
- 【クロゴキブリ】幼虫の好物
- 【クロゴキブリ】ゴキブリの幼虫は白い(脱皮)!?
- 【チャバネゴキブリ】基本情報
- 【チャバネゴキブリ】幼虫の特徴
- 【チャバネゴキブリ】幼虫が発生する時期
- 【チャバネゴキブリ】幼虫はどこからやってくる?
- 【チャバネゴキブリ】幼虫の生息場所(飲食店)
- 【チャバネゴキブリ】幼虫の好物
- 【全ゴキブリ共通】幼虫の駆除・対策にはベイト剤
- まとめ
あなたが見たのはゴキブリの子供(幼虫)?写真orイラストでチェック!
あなたが発見した“黒くて小さい虫”がゴキブリの子供(幼虫)なのか、さっそく写真でチェックしましょう!
下の写真orイラストの中から、遭遇した虫に近いものを選んでください。
- Q1
- ゴキブリの幼虫をイラストと写真、どちらで確認する?
『衛生害虫ゴキブリの研究』(北隆館)、『日本産直翅類図鑑』(学研プラス)、ゴキラボ編集部撮影写真から作成
該当しない場合は、こちらもチェックしてみましょう!⇒『【画像】ゴキブリに似た虫の見分け方?コオロギやフナムシとの違い』
【クロゴキブリ】基本情報

クロゴキブリの成虫
『衛生害虫ゴキブリの研究』(北隆館)、『日本産直翅類図鑑』(学研プラス)から作成
一般家庭でよく遭遇するクロゴキブリは、成虫に近い形でふ化し、そのままの姿で成長する「不完全変態」の昆虫です。彼らは大きく分けて、卵、若齢、中齢、老齢の4段階に分けて成長し、その間に幼虫で脱皮を8回、越冬を1~2回します。
成虫に育つまでの期間は1年~2年。翅が生えるのは、最後の脱皮の時なので、幼虫は飛んだりはしません。また、成長期間は、色や模様が変化していきます。ここでは、ふ化してから若齢までの期間を「小型幼虫」、中齢期間を「中型幼虫」、老齢期間「大型幼虫」とし、それぞれの特徴や生息場所などをご紹介。
【クロゴキブリ】小~中型幼虫の基本情報
ふ化してから、0~3回目の脱皮をしたクロゴキブリの幼虫。体長は小型なら約4.5mm、中型幼虫なら約15mm(辻英明 2016『衛生害虫ゴキブリの研究』口絵 ゴキブリの生活史 クロゴキブリの幼虫全(1~8)齢期)しかありません。まずはその特徴を見ていきましょう。
クロゴキブリの小~中型幼虫の特徴

クロゴキブリの小型幼虫
『衛生害虫ゴキブリの研究』(北隆館)、『日本産直翅類図鑑』(学研プラス)から作成
ふ化したての幼虫の体長は約4.5mm、翅がなく、まるでアリのような姿をしています。見分け方のポイントは、体の上部(中胸背)にある白い帯状の模様です。また、触角の根元と先が白くなっており、お尻に尾肢(びし)という一対の突起物があります。さらに、第2腹節の両脇に白い斑点が2個入っていれば、ほぼクロゴキブリの幼虫といえるでしょう。

クロゴキブリの中型幼虫
ゴキラボ編集部撮影写真から作成
白い帯状の模様は、脱皮を繰り返すたびに、少し茶色がかってきます。ふ化後、約50日経過すると体長は約10mm弱、約90日経つと20mmまで成長し、肢や触角がゴキブリらしくなってきます。(ゴキラボ編集部データ)
クロゴキブリの小~中型幼虫はどこからやってくる?
クロゴキブリの小型幼虫を家の中で発見した場合、気になるのは侵入経路。これには、2つのパターンが考えられます。1つ目は、家の中に産み付けられていた卵(卵鞘)がふ化したパターン。2つ目は、外部から侵入してきたパターンです。
家の中でふ化した可能性がある場合、次の項で紹介している産卵場所に卵(卵鞘)があるかを確認しましょう。
卵がふ化した場合│クロゴキブリの卵(卵鞘)の特徴と産卵場所を確認
ゴキラボ編集部で飼育していたクロゴキブリが産んだ卵(卵鞘)
クロゴキブリの卵は、卵鞘(らんしょう)という“がま口型”の鞘(さや)に入っています。卵鞘の中には、10数個~20数個の卵が包まれているのです。
卵について詳しくは⇒『【写真】ゴキブリの卵の特徴を解説!死ぬときに卵を生む?どこに産卵する?』
サイズ | 12mm~13mm (辻英明,2011『屋内ゴキブリ 写真と参考データ』(環境生物研究会)) |
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色 | 黒っぽい茶色や濃い茶色 |
形状 | がま口型・丈夫で固い |
産卵場所としては、下記の場所があげられます。
- 屋根裏、縁の下
- 引き出しの隅や裏
- 家具の裏
- 排水溝の隅
このような場所に、空っぽの卵(卵鞘)が落ちていた場合は、確実に家の中でふ化しています。卵(卵鞘)が見つからなかった時は、外部からの侵入を疑いましょう。
外部からの侵入について詳しくは⇒『【専門家監修】ゴキブリはどこから入る?5つの侵入経路と防止対策🏠一戸建て・マンション共通』
ゴキブリの幼虫は1匹いたら100匹いるかも!?
『衛生害虫ゴキブリの研究』(北隆館)、『日本産直翅類図鑑』(学研プラス)から作成
※クロゴキブリの卵鞘ひとつから孵化する幼虫数は19匹前後とされているため(辻,2018)、ここでも19匹と仮定した。
「ゴキブリは1匹いたら100匹いる」と言われますが、家で卵がふ化していた場合、100匹以上いる可能性があります。なぜかというと、まずクロゴキブリの卵には、平均19匹の幼虫が入っています。さらに、彼らは卵を一生のうちに約10回産むのです。もし、家の中に10個産み付けられていると考えると、恐ろしいですね……。ただし、全ての卵がふ化するとは限りません。
クロゴキブリの繁殖能力について詳しくは⇒『ゴキブリは1匹いたら100匹以上いる!?』
【クロゴキブリ】大型幼虫の基本情報
脱皮を4回以上行ったクロゴキブリの幼虫。体長は15mm~25mm(辻英明 2016『衛生害虫ゴキブリの研究』口絵 ゴキブリの生活史 クロゴキブリの幼虫全(1~8)齢期)に成長し、中には羽化直前の個体もいます。どのような特徴があるのか、確認していきましょう。
クロゴキブリの大型幼虫の特徴

クロゴキブリの大型幼虫
ゴキラボ編集部撮影写真から作成
ふ化幼虫から何度か脱皮を繰り返したクロゴキブリの幼虫は、白い帯状の模様や白い斑点が消え、茶褐色へと変化し、触角の白い部分もなくなります。形は三葉虫に似ているので、一見ゴキブリとはわかりにくいかもしれません。ただ、お尻にある尾肢は確認できるので、もし判断がつかなければ、この部分を確認してみるといいでしょう。
クロゴキブリの大型幼虫はどこからやってくる?
大型幼虫に成長したクロゴキブリは、行動範囲が広がります。彼らは、成虫と同じように、エサを求めて野外を移動し、家の中にも侵入してくるのです。実際、ゴキラボ編集部メンバーは、玄関扉を開けた時に、外にいた大型幼虫が侵入してきたことがあるそうです。

大型幼虫の侵入経路は、玄関のほかに排水管を通すために床や壁に開けた穴や、エアコンのドレンホース、窓などが考えられます。クロゴキブリは幼虫でも垂直な壁をスイスイ登ることができるので、油断大敵です!
クロゴキブリの侵入経路について詳しくは⇒『【専門家監修】ゴキブリはどこから入る?5つの侵入経路と防止対策🏠一戸建て・マンション共通』
【クロゴキブリ】幼虫が発生する時期
ゴキラボ編集部が観察していたクロゴキブリの卵(卵鞘)。写真:ゴキラボ編集部
クロゴキブリの幼虫が発生するのは、5月上旬~11月にかけて。期間に幅があるのは、卵が産み落とされた時期によって、ふ化するタイミングが異なるからです。これは、クロゴキブリが卵もしくは、幼虫のままで越冬することが関係しています。ちなみに、ゴキラボ編集部が飼育している幼虫は、卵のままで越冬したものです。2018年12月末と、2019年1月末に産み付けられた卵で、どちらも2019年5月末にふ化しました。
冬のゴキブリ対策について詳しくは⇒『ゴキブリは冬に死ぬはウソ!どこから侵入?どこにいる?どう対策すればいい?』
クロゴキブリの越冬について詳しくは⇒『ゴキブリが孵化するタイミング』
【クロゴキブリ】幼虫の生息場所の特徴
クロゴキブリの幼虫は、成虫と同様に湿気があり、暗い隙間を生息場所(巣)とします。
特徴としては、
- 直射日光が当たらない隙間や物陰
- 湿気がある暖かな場所
- 餌や水がある場所の近く
- 「ふん」などの排泄物で汚れている
若齢幼虫は、生息場所では集団でいることが多いんじゃ。というのも、1匹でいると天敵に狙われるかもしれん。その危険を回避するために、仲間同士集まり、まるで大きな体をした昆虫のように見せると辻博士は推定しているんじゃ。生き残るための知恵というわけなんじゃよ。

では、具体的な場所をチェックしていきましょう。
台所
餌も水もある台所はクロゴキブリの幼虫にとって、居心地のいい場所です。普段は、シンクの裏側やステンレスカバーの中などに隠れています。また、モーターの熱で暖かい冷蔵庫の裏や下のほか、シンク下、食器棚、収納庫、引き出しなどもチェックポイントです。
居間、寝室
ゴキラボが実施したアンケート調査では、居間や寝室もゴキブリとの遭遇率が高い場所としてランクインしていました。成虫がいるということは、幼虫もしかり。隙間を好む彼らは、ベッド、タンス、ソファなどの裏や下に潜んでいます。
アンケート調査の集計結果はコチラ⇒『ゴキブリは部屋のどこに潜んでいる?居室・寝室のチェックポイント』
水回り(風呂場・トイレ・洗濯機・洗面所)
クロゴキブリの成虫はもちろんですが、幼虫にとっても水は必要不可欠です。ですので、洗面所や洗濯機、風呂場、トイレといった水回りも生息場所になり得ます。
風呂場は、水の溜まりやすいシャンプー置き場の隅や石鹸置き場、さらに天井の裏などに注意しましょう。
収納がたくさんある洗面所は、クロゴキブリにとって最高の隠れ家。チェックポイントは扉の奥、収納扉の奥、排水パイプのあるスペース、洗濯機の下、洗濯機と壁の隙間です。
トイレは、三角コーナーの中・下・裏、便器の裏側などに潜んでいるケースがあります。
ベランダ、窓
水が溜まりやすい、エアコンの室外機や排水溝などがあるベランダも要注意です。さらにプランターや植木鉢を置いてあると、植物の根が餌になるので、幼虫が寄り付きやすくなります。
ゴキブリの生息場所(巣)について詳しくは⇒『ゴキブリの巣はどこ?昼間はどこにいる?遭遇場所ランキングから考える対策場所』
【クロゴキブリ】幼虫の好物
クロゴキブリの幼虫も成虫と好みが同じです。
- パン
- 蒸したジャガイモ
- 米ぬか
- バナナ
- 玉ねぎ
などを好んで食べます。
ちなみに、ゴキラボ編集部で飼育している赤ちゃんゴキブリは、キャットフード、ナス、干した小魚などが好きです。
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クロゴキブリの幼虫が餌を食べる様子(クリックで動画を表示)
幼虫のゴキブリも共食いする
天敵から身を守るために集団で行動するクロゴキブリの幼虫。しかし、その中にも生存競争があるらしく、弱っているものや小さいものは仲間に食べられることがあります。ゴキラボ編集部で飼育している幼虫も例外ではなく、共食いによって半数ほどに減ってしまいました。
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クロゴキブリの幼虫が共食いする様子(クリックで動画を表示)
【クロゴキブリ】ゴキブリの幼虫は白い(脱皮)!?

クロゴキブリの幼虫
ゴキラボ編集部撮影写真から作成
クロゴキブリの幼虫の脱皮回数は8回、または環境によっては9回。その方法は動画のとおり、下向きにとまり、重力を利用して、頭の方から皮を脱いでいきます(辻英明 2016『衛生害虫ゴキブリの研究』)。
ただ、ゴキラボ編集部で飼育しているクロゴキブリの幼虫は、横においた割りばしの上でも脱皮する個体がいました。ちなみに、脱皮した皮は自分で食べるか、仲間が食べてしまうことが多いため、発見されることはほとんどありません。
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クロゴキブリの幼虫が脱皮する様子(クリックで動画を表示)
脱皮直後のクロゴキブリの幼虫は、真っ白い体をしており、神秘的な姿をしておる。2時間ほどで黒色に変化してしまうので、もし見かけたらラッキーかもしれんのぅ。

【チャバネゴキブリ】基本情報

チャバネゴキブリの成虫
『衛生害虫ゴキブリの研究』(北隆館)、『日本産直翅類図鑑』(学研プラス)から作成
チャバネゴキブリは、成長速度が速く、1年以内に2世代以上増殖します。「不完全変態」の彼らは、脱皮をしながら大きくなり、最終形態として翅の生えた成虫になるのです。幼虫の脱皮の回数は通常6回で、環境条件により5回になることもあります(辻英明,2016『衛生害虫ゴキブリの研究』)。
チャバネゴキブリの幼虫は、温度が27℃の場合45日、25℃の場合は60日で成虫になるんじゃ。発育の遅いクロゴキブリなどに比べると、大量発生しやすいから、気を付けないといかんぞ(辻英明,2016『衛生害虫ゴキブリの研究』)。

チャバネゴキブリの繁殖については⇒『メス&オスが1対いたら20000匹いる!?』
【チャバネゴキブリ】幼虫の特徴

チャバネゴキブリの幼虫
『衛生害虫ゴキブリの研究』(北隆館)、『日本産直翅類図鑑』(学研プラス)から作成
チャバネゴキブリの幼虫は黒色の体に、大きな黄色い斑点があるのが特徴です。この斑点は、脱皮するたびに小さくなっていき、羽化時には消失します。三葉虫のようなフォルムをしており、体長は約3mm~と、とても小さいです。
【チャバネゴキブリ】幼虫が発生する時期
寒さと乾燥に弱いチャバネゴキブリは、初夏から秋までの期間に発生し、冬になると成虫も卵も死亡します。ただ、冬でも21℃~33℃に保たれた暖かい住処が確保できれば、死んでしまうことはありません(辻英明,2016『衛生害虫ゴキブリの研究』)。温度と湿度が保たれた場所では、年間を通じて発生すると思っておいたほうがいいでしょう。
【チャバネゴキブリ】幼虫はどこからやってくる?
チャバネゴキブリは行動範囲が狭いため、侵入経路としては下記があげられます。
- 仕入れや宅配の段ボールにくっついて
- 小さな開口部
- 出入口
屋外で越冬できないチャバネゴキブリは、屋内で増殖を繰り返すんじゃ。しかも成長するのが早いため、気が付いたら大量発生していた! なんてことも。発見したら、即座に駆除・対策しよう。

【チャバネゴキブリ】幼虫の生息場所(飲食店)
重ねた段ボールの隙間や中芯は、チャバネゴキブリの幼虫の生息場所になります。
チャバネゴキブリの幼虫は成虫と同じように、約5mm~10mmの隙間を好みます。また、新しい場所に移動するさいは、単独ではなく集団で生息するのが特徴です。
彼らは、一般家庭の家で見かけることは少ないゴキブリと言われています。しかし、宅配の段ボールにくっついて侵入したり、飲食店でお客さんの洋服やバックに忍び込んで家に入ってきたりなど、外部から持ち込まれるケースもあるので、注意しましょう。
飲食店におけるチャバネゴキブリの幼虫の巣の特徴は下記になります。
- 直射日光が当たらない隙間や物陰
- 湿気がある暖かな場所
- 餌や水がある場所の近く
- 「ふん」などの排泄物で汚れている
- 段ボールや布、紙、容器や雑物を積み重ねているところ
では、具体的な場所をチェックしていきましょう。
冷蔵庫
冷蔵庫はチャバネゴキブリの幼虫にとって、一番住み心地のいい生息場所です。モーターや扉のパッキンの中、蝶番などが候補になります。暖かく、湿度があり、さらに餌も落ちているという、彼らにとっては最高の住処です。
棚
チャバネゴキブリの幼虫が好きな段ボールや布、紙、容器などが置かれている棚は注意が必要です。それらを重ねて保管している場合、その隙間に入っていたりします。また、人の目が届きにくい奥の方も気を付けたほうがいいでしょう。
洗い場
洗い場の下にある、排水管の周辺も気を付けましょう。暗く、ジメジメとしている場所は、チャバネゴキブリの幼虫の好きな場所です。
壁にはったカレンダーやメニューの裏
見逃しやすいのが、壁にはりっぱなしになったカレンダーやメニューの裏。チャバネゴキブリの幼虫が好む素材、紙と壁でできた隙間は彼らの生息場所になっているかもしれません。
ビールケースの裏
ビールケースの裏を見たことはありますでしょうか。実は、チャバネゴキブリの幼虫が生息しやすい隙間がたくさんあります。しかも恐ろしいことに、ビールケースは多くの場合、いろんな店を渡り歩いています。ということは、別の店にいた幼虫が、ビールケースと一緒に持ち込まれる可能性があるのです。
そのほか、
・炊飯器の中
・レジスターの中
・神棚のお札の裏
・差込プラグとコンセントの間
・電話機の中
などは、チャバネゴキブリの生息場所(巣)になりやすいので、注意が必要です。
【チャバネゴキブリ】幼虫の好物
チャバネゴキブリの幼虫もほかのゴキブリと同じ、下記のような食べ物を好みます。
- パン
- 蒸したジャガイモ
- 米ぬか
- バナナ
- 玉ねぎ

チャバネゴキブリは、上記のほかにも肉類も大好きです。また、水分が含まれているやわらかい食品もよく食べます。
ゴキブリの好物について詳しくは⇒『ゴキブリの好物とは?』
【全ゴキブリ共通】幼虫の駆除・対策にはベイト剤
ベイト剤(毒餌剤)は、さまざまな種類があります。
クロゴキブリやチャバネゴキブリの幼虫を駆除するに最も効果的な方法は、
1)生息場所を特定する
クロゴキブリの幼虫の生息場所
チャバネゴキブリの幼虫の生息場所
2)生息場所にホウ酸団子などのベイト剤(毒餌剤)を仕掛ける
おススメのベイト剤⇒『最強ベイト剤(毒餌剤)ベスト5』
ホウ酸団子の作り方⇒『簡単にできる!ホウ酸団子レシピ』
これを徹底すれば、ゴキブリの幼虫対策はバッチリです。
ベイト剤を設置する時の注意点
ホウ酸団子などのベイト剤を使用するときの注意点がひとつ。設置前には必ず掃除をして、室内にゴキブリの餌になるものが落ちていないようにしましょう。これは意外な盲点なのですが、ほかに餌になる食べ物があると、ゴキブリがベイト剤に食いつく確率が下がってしまうのです。
まとめ
クロゴキブリとチャバネゴキブリの幼虫の特徴は以下のとおりです。
【見分け方】クロゴキブリの小~中型幼虫

クロゴキブリの小型幼虫

クロゴキブリの中型幼虫
『衛生害虫ゴキブリの研究』(北隆館)、『日本産直翅類図鑑』(学研プラス)、ゴキラボ編集部撮影写真から作成
- 翅はない
- 黒色の体に、白い帯状の模様と、2つの斑点
- 白い模様と斑点は、少し大きくなると茶色っぽくなる
- 触角の根元と先が白い
- お尻に一対の突起物がある
- 家でふ化している可能性がある
【見分け方】クロゴキブリの大型幼虫

クロゴキブリの大型幼虫
ゴキラボ編集部撮影写真から作成
- 翅はない
- 体は茶褐色で三葉虫に似ている
- お尻に一対の突起物がある
- 外から侵入してきている可能性がある
【見分け方】チャバネゴキブリの幼虫

チャバネゴキブリの幼虫
『衛生害虫ゴキブリの研究』(北隆館)、『日本産直翅類図鑑』(学研プラス)から作成
- 翅はない
- 黒色の体に、黄色い斑点
- 三葉虫のような形
- 家の中でふ化し、増殖する可能性がある
クロゴキブリもチャバネゴキブリも、幼虫の時には翅がないというのは驚きですね。また、色や形も違うので、特徴を知らなければ、ゴキブリと気付かずに見逃してしまうかもしれません。怪しい幼虫を発見した時は、しっかりと何の虫か確認するようにしておくのが大切です。
ゴキブリの幼虫の駆除・対策の基本3
- 1)生息場所を特定
- 2)餌となる食べ物がないように掃除
- 3)生息場所にホウ酸団子を設置
ゴキブリの幼虫を家で発見した場合、そのままにしておくのは厳禁です。成虫になり、産卵をしてしまうと、数カ月後にはとんでもない数に繁殖しているという事態になりかねません。そんな恐怖体験をしないためにも、駆除・対策の基本を徹底しましょう。
- 『衛生害虫ゴキブリの研究』(北隆館)
- 『日本産直翅類図鑑』(学研プラス)
- 『屋内ゴキブリ 写真と参考データ』辻,環境生物研究会,2011