ゴキブリ退治の基本!スプレー式駆除剤の効果と安全性をチェック!

投稿日: 2018/12/21

ゴキブリ対策アイテムというと、まず思い浮かぶのはスプレー式駆除剤じゃろう。とはいえ、スプレーの効果のほどはあまり知られておらんようじゃ。今回は、使用されている殺虫成分の効果に関しても詳しく見ていこう。人体への安全性も要チェックじゃ!


約7割の人が使っている!スプレー式駆除剤

ゴキブリ対策アイテムには、おもに遭遇したときに退治するタイプのスプレー式駆除剤から、毒餌を食べさせて殺すベイト剤、殺虫剤を使用しない捕獲器などさまざまなタイプがあります。

ゴキラボで行ったアンケート(回答者1000人/2018年6月実施)によると、使用している対策アイテムのトップ3は、以下の結果でした。

対策アイテムTOP3
  1. スプレー式駆除剤(654票)
  2. ベイト剤(319票)
  3. 捕獲器(249票)

(複数回答可)

ちなみに、スプレー式駆除剤は、基本的にスプレー缶タイプ(エアゾール)です。

スプレー式駆除剤以外のアイテムについて詳しくは⇒『ゴキブリを見ないで駆除できる!ベイト剤・捕獲器・くん煙剤・忌避剤の効果』

スプレー式駆除剤は2種類

スプレー式駆除剤は、殺虫成分が入っているタイプと入っていないタイプの2つにわけられます。それぞれに特徴があるので、さっそく見ていきましょう。

殺虫成分が入っているタイプ

まずは殺虫成分が入っているタイプから。
もっともポピュラーなのは、遭遇してしまったゴキブリに噴射する製品ですね。ゴキブリめがけてシューッと殺虫成分を噴射すれば、ノックダウンさせる(苦痛でひっくり返す)ことができます。有名どころは“ゴキジェットプロ”でしょうか。

“秒速ノックダウン”という謳い文句があるように、大抵のゴキブリは、薬剤成分が命中すれば、コロッとひっくり返って動けなくなります。致死効果の高い成分が含まれている場合は、そのまま死にます。

【ノズルの工夫例】

・隙間に吹き付けられるように長いノズルが付いている
・タテ方向とヨコ方向へ同時に噴射できる

素早く動くゴキブリに薬剤成分を命中させるために、各社工夫を凝らしています。

ゴキブリをノックダウンさせるために必要な噴射時間は、各製品によって異なりますが、3秒から8秒程度が目安です。工場や飲食店でよく見る小型のチャバネゴキブリであれば、もっと短い時間でもノックダウンできると考えられます。ノックダウンからムクムクッと復活するゴキブリもいるので、なるべく早く処理したほうがいいでしょう。

ゴキブリめがけて噴射するのではなく、あらかじめ侵入場所や巣に噴射して待ち伏せする、殺虫成分の残効性を謳うタイプの製品も出ておるんじゃ。要は、遭遇した時だけでなく、あらかじめ処理しておくことで、ゴキブリが勝手に薬剤に触れて効くというわけじゃな。ただし、遭遇時以外に使う場合、どれくらいの間効果が維持されるのかは製品によってまちまち。1週間と謳うものもあれば、2週間程度と謳うものもある。

殺虫成分が入っていないタイプ

殺虫成分が入っていないスプレー式駆除剤はおもに、
・凍結させる
・泡でくるむ

の2種類。

小さなお子さんがいても、食器等の近くでも安心して噴射できるのが大きなメリットです。その代わり、確実に命中させないと、ゴキブリにダメージを与えることなく逃げられてしまいます。

凍結させるタイプは、瞬間的に凍らせているだけなので、もちろんゴキブリは死にません。ただし、凍った際に、肢の先が潰れたり、触覚がちぎれたりする可能性はあります。解凍すると、またスススと逃げてしまうので、凍っている間に処理したいところです。

ちなみに、凍結ではなく冷却することでゴキブリの動きをストップさせて、殺虫成分で仕留めるというダブル攻撃ができる製品も販売されています。

泡でくるむタイプは、食器用洗剤の成分でゴキブリの気門(呼吸する穴)をふさぐことで窒息させる製品がポピュラーです。たくさんの泡でゴキブリをくるむことができれば、退治した後のゴキブリを見なくて済みます。ただし、すぐに処理をしないと、泡がしぼんで中身が見えてしまうので気を付けてくださいね。

「ゴキブリ用エアゾール」という言葉は、スプレー式駆除剤全般を指しています。エアゾールとは、缶の中に充填されているガスの圧力で殺虫成分を容器の外に放出させる製品を指します。ボタンを押せば、缶の内容物が霧状か泡状になって出てくるしくみです。

大抵の殺虫剤に使われている「ピレスロイド」の効果

殺虫成分が入ったスプレー式駆除剤には、大抵、「ピレスロイド」という殺虫成分が使われています。

ピレスロイドは、「除虫菊の花に含まれている天然殺虫成分ピレトリンに似せて作られた化合物」という意味で、実にさまざまな種類のピレスロイドが開発されています。

ピレスロイドの3つの効果

ピレスロイドには、ゴキブリの口や皮膚から入り、神経を麻痺させる作用があります。
おもな効果は以下の3つ。

即効性

ゴキブリにシューッとやると、コロッとノックダウン!
しかし、ノックダウン=死ではない場合もあるので要注意。復活して走り出すこともあります。

忌避効果(近づかない)

ゴキブリを寄せ付けない! と謳っている殺虫剤は、忌避効果の高いピレスロイドを含んでいると考えられます。ちなみに、蚊取り線香を焚くと蚊が寄ってこないのは、ピレスロイドの忌避性を利用しています。

追い出し効果(フラッシングアウト)

隙間の奥にゴキブリが隠れている場合は、隙間に吹きかけると、慌てて明るいところに飛び出してきます。

いろいろあるピレスロイド

この例で記載されている、フタルスリンもレスメトリンもピレスロイドの一種。「即効性」「忌避効果」「追い出し効果」という3つの効果はピレスロイド全般に共通していますが、種類によってそれぞれの効果に濃淡があったり、致死性が高いものがあったりします。

ピレスロイドの安全性

ピレスロイドは、人体に対する安全性が非常に高い殺虫成分といえます。
もし仮に、ピレスロイドが人間を含む哺乳類の体内に入っても、速やかに分解され、短時間のうちに排出されることがわかっているのです。
また、駆除剤に使用される殺虫成分は微量のため、昆虫に比べて体が大きい人間への影響は、少ないと考えられます。

ピレスロイドを主成分としたスプレー式駆除剤の多くは、「防除医薬部外品」です。

市販のスプレー式駆除剤(家庭用殺虫剤)のうち、ハエや蚊、ゴキブリといった衛生害虫の駆除を目的とした製品は、「薬機法」(正式名称「医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律」)にもとづき、厚生労働省から、「医薬品」や「防除医薬部外品」としての承認を得なければ製造販売ができません。

新たな殺虫剤で承認を得るためには、毒性や効力、薬理作用、薬剤の吸収や代謝、排泄、薬剤の安定性などに関して厳しい審査を受けなければならないのです。ピレスロイドは、それらの審査をきちんと通過している成分だということです。

使用上の注意を守った上であれば、小さな子供や妊婦さん、ペットがいる部屋で殺虫成分が含まれたスプレー式駆除剤を使用しても問題はないじゃろう。使用後に、換気を十分に行えばなお安心じゃ。

まとめ

今回は、スプレー式駆除剤について詳しく見てきました。
殺虫成分が入っているタイプは、ノックダウン効果が最大の特徴です。動き回るゴキブリの動きを即止めたい人にはピッタリのアイテムですね。ただし、ノックダウン=死とは限らない、ということは覚えておいてくださいね。

殺虫成分を撒くのが気になる……という人には、殺虫成分が入っていない、凍らせるタイプや泡でくるむタイプがいいでしょう。

効果 効果の持続 即効性 安全性 使いやすさ
スプレー式駆除剤
殺虫成分入り
◎
ノックダウン
○
残効性が高い製品もある
◎
即ノックダウン
○
殺虫成分使用
○
ワンプッシュ
スプレー式駆除剤
殺虫成分なし
○
凍らせる・泡で殺す
×
遭遇時の瞬間のみ
○
凍結・泡で死亡
◎
殺虫成分不使用
○
ワンプッシュ
スプレー式駆除剤
殺虫成分入り
スプレー式駆除剤
殺虫成分なし
効果 ◎
ノックダウン
○
凍らせる・泡で殺す
効果の持続 ○
残効性が高い製品もある
×
遭遇時の瞬間のみ
即効性 ◎
即ノックダウン
○
凍結・泡で死亡
安全性 ○
殺虫成分使用
◎
殺虫成分不使用
使いやすさ ○
ワンプッシュ
○
ワンプッシュ

ゴキブリ全滅を目指す人は、スプレー式駆除剤の使用と並行して、ベイト剤や捕獲器といった「ゴキブリに遭遇しないためのアイテム」の使用をおススメします。
詳しくは⇒『ゴキブリを見ないで駆除できる!ベイト剤・捕獲器・くん煙剤・忌避剤の効果』

新着記事

Backtotop