ゴキブリが出にくい家の条件15項目!マンションは何階以上が安全?

投稿日: 2019/9/25

スマートフォンで物件探しをしている女性が高層マンションでもゴキブリが出ると知って驚いている様子

「高層マンションはゴキブリが出ない」という噂を聞いたことがあるかな? どうやらゴキブリは、高い所には出ないと思われているらしい。だがしかし、彼らは高い場所にも登るし、飛ぶこともできるんじゃ。今回は、そんな彼らの性質を逆手に取った、「ゴキブリが出にくい家」の選び方を見ていこう。

家選びを左右するゴキブリの性質5つ

ゴキブリが出にくい家を選ぶには、彼らの侵入経路や生息場所に関する性質を把握することが肝心。まずは彼らの行動パターンを見ていきましょう。

【性質1】ゴキブリは屋外からやってくる

マンションやアパートなど、住宅建物のイメージ

家で遭遇するクロゴキブリやヤマトゴキブリの多くが屋外から侵入してきます。というのも、彼らの大半が屋外で生活し、越冬しているからです。さらに成虫なら5mm、幼虫であれば0.5mmの隙間があれば、建物に侵入できます。彼らの侵入を防ぐには、できるだけ隙間のない家を選ぶ必要があるのです。

侵入経路の詳細⇒『【専門家監修】ゴキブリはどこから入る?5つの侵入経路と防止対策』

【性質2】ゴキブリは飛ぶ

窓から侵入するゴキブリ

ゴキブリは飛ぶのが苦手と思われがちですが、種類によってはよく飛翔します。とくに、一般家庭で見かけるクロゴキブリの飛翔能力は想像以上。気温30度を超える夏場の夜間には、家の天井にある蛍光灯の周囲を約20秒も飛び回る姿が報告されている(辻󠄀,2003)ほか、潜伏していた樹木に登り15m~20m以上の高さから飛翔する様子も目撃されています(辻󠄀,2016)。これらの情報から、クロゴキブリは高い場所や遠いところにも、飛んでいけるというのがわかりますね。また、光に向かって飛ぶという性質も持ち合わせています。

飛翔能力の詳細⇒『ゴキブリはみんな飛ぶの?』

【性質3】ゴキブリは垂直な壁や木をスイスイ登る

葉っぱの上や木の幹に潜むゴキブリ

ゴキブリは、ほかの昆虫同様に垂直な壁や樹木を上に登る性質を持っています。彼らは、何か伝うものがあれば、上へ上へと移動できてしまうのです。実際、ゴキラボ編集部で飼育しているクロゴキブリの幼虫は、プラスチック製の飼育ケースをよじ登り、上部へと集まっていました。また、樹木を15m~20m以上の高さまで登っていたという報告もあります(辻󠄀,2003)。

【性質4】ゴキブリは隙間が好き

冷蔵庫と棚の隙間でじっとしているゴキブリ

ゴキブリは、日当たりが悪く、湿気がある物陰を好みます。とくに、大型のクロゴキブリの成虫などは10mm、小型のチャバネゴキブリは5mmの隙間を潜伏場所としていることがわかっています。(Tsuji&Mizuno,1973;水野・辻󠄀,1974)

【性質5】ゴキブリは匂いに敏感

匂いに誘われるゴキブリ

ゴキブリは、触覚で匂いを感じることができます。餌はもちろんですが、水の匂いにも非常に敏感です。そして、いい匂いがしてくる方へ進んでいくという性質をもっています。

ゴキブリと匂いの関係の詳細⇒『ゴキブリは匂いに誘われて侵入している』

ゴキブリが出にくい家の条件15項目

隙間から建物に侵入する、飛翔能力がある、垂直面を登るなどの性質を持っているゴキブリ。ここでは、それらを参考にしたゴキブリが出にくい家選びのポイントを確認していきましょう。

今回紹介するポイントは、アパートやマンションといった集合住宅、一戸建てともに共通しています。家の内見前にチェックするのがおススメです!

油断大敵!高層マンションにもゴキブリは出る

高層マンションの壁を登るゴキブリ

ゴキブリが出にくい家というと、まず思いつくのは高層マンションではないでしょうか。しかし、ゴキブリは垂直面を上に登るという性質があるため、壁や排水管などを伝って上の階に移動することがあるのです。さらに、3階まで登ったゴキブリが卵鞘を産み、次の世代は3階から上を目指すという、なんとも厄介な世代交代が行われることも。この世代交代が数年続けば、高層マンションであっても、彼らは侵入できてしまうのです。ちなみに、5階建ての団地で行ったクロゴキブリとチャバネゴキブリの捕獲数の調査では、3~5階に上がるほど、クロゴキブリの密度が高かったという結果が出ています(高木正洋,1985)。

団地の階別ゴキブリ捕獲数のグラフ
団地の階別捕獲数(1世帯当り)(高木正洋,1985から改変)

ゴキブリは飛翔能力もあるので、街路樹や電柱から飛んで入ってきます。そうすると、4、5階程度の高さまでは簡単にたどり着けてしまうんです。高層階に住めばゴキブリと遭遇しないというのは、夢の話かもしれません……。

築5年以内が安全?築浅マンションを狙う

新築マンション

老朽化の進んだマンションや一戸建ては、建物の歪みや、建材の伸縮などで隙間ができやすいです。ゴキブリにとって、隙間はかっこうの入り口になります。築浅の家を狙う理由は、そういった心配が比較的少ないからです。ただし、築浅と呼ばれる家の築年数に決まりはありません。不動産・住宅情報サイトSUUMOで行なったアンケート では、築年数5年以内の建物が築浅と呼べるボーダーラインとなっているので、参考にしてみるのもいいでしょう。

隙間からの侵入の詳細⇒『【専門家監修】ゴキブリはどこから入る?5つの侵入経路と防止対策』

木造より気密性の高い鉄筋・鉄骨の家を

鉄筋・鉄骨マンション

一般的な住宅の構造は、大きく分けて木造(W造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の3種類。木造は、気温や湿気などで木材が伸縮しやすいため、隙間ができやすく、ゴキブリが侵入しやすい構造になっています。したがって、ゴキブリの侵入を防ぐには、機密性の高い鉄筋コンクリートと鉄骨鉄筋コンクリートがベストです。

玄関とサッシ(窓枠)は隙間にご注意

引き戸の玄関と外開きの玄関
赤で囲われた場所には、隙間ができやすいです。

意外と見逃しがちなのは、玄関の隙間です。頑丈に見える玄関扉、日本家屋に多い引き戸の玄関、ともに隙間があるので注意しましょう。また、窓や網戸がガタついている場合は、サッシとの間に隙間ができているケースが多く、その隙間からゴキブリが侵入するので注意が必要です。ちなみに、アルミサッシの溝は、成虫は入りにくいですが、幼虫は入ってくる可能性があります。

玄関からの侵入の詳細⇒『侵入経路1:玄関』

台所にゴキブリのふんがあるとアウト!

クロゴキブリの幼虫のふん
クロゴキブリの幼虫のふん。

ゴキブリの侵入経路や隠れ場所(巣)になりやすいスポットといえば、台所や洗面台の下にある、排水管を通すための穴の周辺。また、洗濯機の排水溝も同様です。もし、そこが侵入経路や巣になっている場合、周辺にゴキブリのふんが落ちているはず。内見時に確認して、ゴキブリのふんを見つけたら、その物件は選んではいけません。

ふんの詳細⇒『【写真付】ゴキブリのふんの特徴・みつけたらどうする?3つの害とは?』

プロペラ型の換気扇はゴキブリの侵入経路!?

プロペラ式の換気扇は作動してない時に開口部の隙間から侵入される可能性がある

少しでもゴキブリの侵入を避けたいなら、プロペラファンタイプの換気扇が付いている家は避けましょう。なぜなら、換気扇が作動していないときに、プロペラの背後の空気口(スイッチを入れると開いて空気が入る仕組み)からゴキブリが侵入してくるからです。また、ゴキブリは食べ物の匂いに寄ってくる性質があります。換気扇から排出される調理中の匂いは、彼らを呼び寄せる誘引剤になってしまうのです。

隙間からの侵入の詳細⇒『侵入経路4:小さな隙間』

窓の近くに木や電柱はないほうがいい

街路樹

窓の近くに街路樹や電柱があると、そこから飛び立ったゴキブリが侵入してくるケースがあります。そんなに飛ぶことができるの? と疑問に思う方もいるかもしれませんが、実際に、数十m先の屋根から飛来したクロゴキブリが、向かいの家の2階の窓に飛び込んだという報告(辻󠄀,2016)もあるのです。彼らの飛翔能力をあなどってはいけません。

郵便受け一体型の玄関扉は避ける

玄関扉の郵便受けの隙間から侵入しようとしているゴキブリ

郵便受けが一体になった玄関扉は、ゴキブリの侵入経路になりやすい。というのも、郵送物や新聞が郵便受けからはみ出していたりすると、その隙間を通って彼らが家の中に入ってきてしまうのです。また、古い玄関扉だと、郵便受けのフタががたついて、常に隙間がある状態ということも。玄関扉と郵便受けが一体になっていると便利ではありますが、できれば避けたいところです。

玄関からの侵入の詳細⇒『侵入経路1:玄関』

玄関照明がゴキブリを呼ぶ!?

街灯に群がる虫

ゴキブリも昆虫の仲間なので、光に寄ってきます。室内に侵入してきたクロゴキブリが天井の蛍光灯の周囲を飛んでいた(辻󠄀,2003)という目撃談もあるぐらいです。このことから、外廊下なのか内廊下なのかは関係なく、玄関照明にはゴキブリが寄り付きやすいといえます。ただ、安全面から考えると、照明は付いていた方がいいので、虫よけ効果のある蛍光灯などに変えてもらうように管理会社へ相談してみるものいいでしょう。

光に対する反応の詳細⇒『ゴキブリは匂いに誘われて侵入している』

マンション内の飲食店やコンビニは黄色信号

コンビニエンスストア

マンション内に飲食店やコンビニが入っているのは便利ですよね。しかし、食べ物を扱う場所には、チャバネゴキブリが付きもの。チャバネゴキブリはクロゴキブリに比べると行動範囲は狭いですが、餌や水のあるところは必ずやって来るので、油断大敵です。また、“チャバネゴキブリが垂直方向に上層階に移動し,潜伏していた” (小曽根 惠子,伊藤 真弓,金山 彰宏 2013「チャバネゴキブリ成虫の上層階への移動」)という実験結果もあります。できれば、飲食店やコンビニが入っていないマンションを選びましょう。

飲食店やスーパー、商店街がある場合も同じ理由で、注意が必要じゃ。ゴキブリの出にくさを選ぶか、利便性を選ぶか……。迷うところじゃが、住み心地を考えれば前者になるのかのぉ。

ペット可マンションにはゴキブリが寄り付きやすい

ペットフードに寄り付くゴキブリ

ペットと住めるマンションやアパートは、ゴキブリが寄り付きやすいです。なぜなら、彼らは動物のエサが大好き。ゴキラボ編集部で飼育しているクロゴキブリの幼虫も、キャットフードをよく食べてくれます。もし、ペットをすでに飼っているという方は、餌を出しっぱなしにしないようにするなど、管理に気を付けてくださいね。

隣人のベランダにプランターがあるとゴキブリがいる!?

プランターに隠れているゴキブリ

隣人がガーデニングや家庭菜園をしている場合、ゴキブリとの遭遇率は上がります。なぜなら、プランターや植木鉢の裏は彼らの隠れ場所になるからです。万が一、自分のベランダに移動してきたら……なんて、考えただけでもゾッとしますね。また同様に、物置化したベランダも生息場所になっているケースがあるので、必ずチェックしておきましょう。

排水管や壁を登ってきたゴキブリは、休憩するためにベランダへ入ってくることがある。そして居心地がよければ、居着いてしまうこともあるんじゃよ。もし、窓が開いていたりすると、彼らはそこから侵入してくるかもしれん。気を付けたいもんじゃ。

ベランダの潜伏場所の詳細⇒『ベランダに潜伏するゴキブリ!プランターや室外機の下は要チェック!』

ゴミ置き場や共有部分の管理が行き届いている

ゴミ置き場

マンションやアパートの場合、ゴミ置き場やエントランスといった共有部分の状態は要チェックです。例えば、ゴミの分別ができていなかったり、あふれかえっていたりすると、ゴキブリが住み着きやすくなりますし、衛生的にもいい建物とはいえません。また、エントランスに、ゴキブリの住処になりやすい観葉植物があれば注意が必要です。

共有部分といえば、建物の周囲に花壇や樹木がある場合もご用心! 水、エサ、隠れ家と、ゴキブリが住み着きやすい要素がそろっている場所になります。ちなみに私は、花は食べるよりも、愛でるほうが好きです!

近隣に公園や森、神社仏閣がある場所は注意

自然の多い公園

公園や森、神社仏閣は、ゴキブリの生息場所です。とくに、高い樹木がある場合は、そこに何匹も潜んでいる可能性があります。彼らは夜になると、エサを求めて移動します。なかには、食べ物や水の匂いに誘われて、民家に侵入するゴキブリもいるので、周囲に自然が多い家は避けた方がいいです。

野外で生息するゴキブリの詳細⇒『ゴキブリの採集場所』

近くに解体予定の建物がないか要チェック

解体予定の建物

家の周囲に解体予定の建物があるか、事前に調べておくのも大切なポイント。なぜならゴキブリは、エサを求めて移動するからです。彼らは、住処にしていた場所が解体されてエサがなくなると、別の場所に行くしかありません。すると、食べ物のある民家などがターゲットになってしまうのです。引っ越し前には、家の情報だけでなく、周辺の開発情報も確認しておくのもゴキブリ対策のひとつになります。

まとめ

今回は、ゴキブリの出にくい家の選び方を紹介しました。以下をチェックしながら、ゴキブリが出にくい家を探してみましょう。

【チェックリスト】ゴキブリが出にくい物件15カ条

ただし、これらのポイントを参考に選んだからといって、絶対にゴキブリが出ないとは言い切れません。万全を期すためには、日ごろから対策することが重要です。
例えば、

・ゴキブリの侵入経路にはベイト剤を設置する
・掃除はまめにする
・食べ物の匂いを漏らさない

といった対策を取り入れて、ゴキブリの出にくい家を目指しましょう。

ゴキブリの生態や対策方法、気になる情報を発信中

Twitterでゴキラボをフォローする

関連記事

新着記事

キーワードから探す

Backtotop