【写真付】日本のゴキブリ4種の生態(特徴・寿命・生息地・成長速度)

投稿日: 2018/11/28

ゴキブリの生態を調べる女性

ゴキブリは世界中に4000以上もの種類がいると言われておる。しかし、日本の屋内でよく見かけるゴキブリはおもに4種類。この数なら、それぞれの発育・成長速度や寿命といった生態を知っておけば、有効な対策を練ることができるというもの。早速診断チャートで、家に出るゴキブリを特定しよう!

あなたの家に出るゴキブリはコレ!!診断チャート

ゴキブリは、種類によって生息地域や生態が異なります。しっかり対策するには、家に出るゴキブリの種類を特定することが大切です。

Q1
年に数匹出る

寿命は?卵の違いは?よく見る日本のゴキブリ4種の生態をチェック

屋内でよく見られるのは、クロゴキブリ・ヤマトゴキブリ・ワモンゴキブリ・チャバネゴキブリの4種類。

その中でも、一般家庭でもっとも多く見られるのはクロゴキブリ。おもに、本州関東以西の平地で見られます。知名度のあるチャバネゴキブリは、おもに工場や飲食店といった施設に生息し、一般家庭ではあまり見られません。

ではさっそく、それぞれの生態を一気に見ていきましょう。

クロゴキブリの生態(関東から西に多く生息)

和名 クロゴキブリ
学名 Periplaneta fuliginosa (Serville)
英名 smoky-brown cockroach
体長 25~30mm
形態的な特徴 【成虫】前胸背が大きく、全体にツヤがあり、羽が長い
【幼虫】ふ化幼虫の背面が黒地で中胸背に白帯、第二腹節両脇に白斑がある。大型に生育すると茶褐色になる
気候適応 温帯性/寒さに強く、幼虫または卵で屋外(温帯)でも越冬する
生息地域 日本(沖縄以南以外の本州中部以南が中心)・台湾・アメリカ南部・南米など
生息地の特徴 湿度の高い屋外・屋内
行動範囲 広い
発育速度 遅い/成虫になるまでに1.5年~2年、時にそれ以上かかることもある
卵鞘内の卵の数 22~28個程度
一生に産む卵鞘の数 10~30個
成虫の寿命 25°Cで200日前後

ヤマトゴキブリの生態(東北~本州中部に多く生息)

成虫
成虫

幼虫
幼虫

和名 ヤマトゴキブリ
学名 Periplaneta japonica Karny
英名 Japanese cockroach
体長 25mm前後
形態的な特徴 【成虫】オスはクロゴキブリに似るが細型、全体にツヤが少ない。メスは、羽が短く、腹部の後半部が上部から見える
【幼虫】白斑はなく暗褐色
気候適応 温帯性/寒さに強く、幼虫で屋外(温帯)でも越冬する
生息地域 日本(東北地方から関東・中部)・中国北部
生息地の特徴 湿度の高い屋外・屋内
行動範囲 広い
発育速度 遅い/成虫になるまでに1年~2年かかる
卵鞘内の卵の数 12個程度
一生に産む卵鞘の数 7~9個
成虫の寿命 3~4ヶ月(自然状態で)

クロゴキブリとヤマトゴキブリは寒さに強く、温帯地域であれば外でも冬を越せるんじゃ。両方とも越冬前に休眠(摂食・発育・生殖などを停止する期間)に入る。このことを「越冬休眠」というんじゃよ。大抵は、夏や秋に幼虫の状態で休眠に入り、冬の寒さに耐える。そして、春から夏にかけて一斉に発育を開始して、屋内に侵入するんじゃ。
冬はゴキブリに遭遇しない、という家では、休眠していたゴキブリが目覚める時期にベイト剤(毒餌剤)を設置するのがいいじゃろう。

ワモンゴキブリの生態(沖縄、九州南部に多く生息)

成虫
成虫

幼虫
幼虫

和名 ワモンゴキブリ
学名 Periplaneta americana (Linnaeus)
英名 American cockroach
体長 30~40mm
形態的な特徴 【成虫】背中に淡黄色のリング状斑紋がある
【幼虫】淡暗褐色で白斑はない
気候適応 熱帯性/寒さに弱く、本州の屋外での越冬は不可能
生息地域 日本(沖縄など南西諸島以南と九州以南の温暖な地域中心)・世界中
生息地の特徴 湿度の高い屋内(熱帯地域では屋外生息も可能)
行動範囲 比較的狭い
発育速度 遅い/成虫になるまでに1年以上かかることがある
卵鞘内の卵の数 16個程度
一生に産む卵鞘の数 10~80個
成虫の寿命 100~700日と差が大きい(温度差によるものと考えられる)

ゴキラボが実施したアンケート(回答者1000人/2018年6月実施)では、家の中で遭遇するゴキブリの特徴も聞いています。サイズは、20~30mmと40~50mmと答えた人が多く、中には100mm前後と答えた人が数名いました。かなりのビックサイズですね! 恐怖のあまり大きく見えたのかもしれません。

チャバネゴキブリの生態(全国的に生息)

成虫
成虫

幼虫
幼虫

和名 チャバネゴキブリ
学名 Blattella germanica (Linnaeus)
英名 German cockroach
体長 15~18mm
形態的な特徴 【成虫】薄茶色の小型種で、前胸背の2本の縦筋が目立つ
【幼虫】体の両縁と、中~後胸背面中央が黄色のほかは黒色
気候適応 亜熱帯性/寒さに弱く、屋外での越冬は不可能
生息地域 日本(各地)・世界中
生息地の特徴 湿度の高い屋内、乾燥した屋内
行動範囲 比較的狭い
発育速度 速い/1年で2世代以上増殖する
卵鞘内の卵の数 40個程度
一生に産む卵鞘の数 3~7個
成虫の寿命 90日~150日

ワモンゴキブリとチャバネゴキブリは基本的には越冬休眠をしない、寒さに弱い種類。冬でも生きている場合は、あたたかな場所に限定される。一網打尽するには、限定された場所に集まっている冬がうってつけ! というわけじゃな。

いかがでしょうか。ゴキブリと一口に言っても、種類によってその生態は違うものです。生態に合わせた対策で、効果的にゴキブリを駆除しましょう!

ゴキブリの体について詳しくは⇒『ゴキブリのからだはこうなっている!巣・寿命などのゴキブリの生態を知ろう』
卵について詳しくは⇒『【画像付】ゴキブリの卵の特徴・産卵時期に場所、見つけた時の駆除方法』
対策場所について詳しくは⇒『ゴキブリの巣はどこ?遭遇場所ランキングから考える効果的な対策場所』

種類によって違う!ゴキブリの生息分布

チャバネゴキブリは全国的に広く分布、ヤマトゴキブリは東北地方から本州中部に多く北海道や九州にも分布、クロゴキブリは関東以西に多く徳之島や沖縄本島以南にはいない、ワモンゴキブリは南九州や南西諸島以南でよく見られ九州以北の温暖な地域でも出没するようになった

ゴキラボが実施したアンケート(回答者1000人/2018年6月実施)では、関東以西にお住いの人のほうがゴキブリとの遭遇頻度が高いという結果が出ています。詳しくいうと、1年のうちに「数えきれないほどのゴキブリを見た」「ゴキブリを10回以上見た」という人が95人(1000人中)おり、そのうちの90人が関東以西にお住まいでした。4種とも暖かな場所で活発になることを考えると、うなづける結果だといえますね。

関東以西のほうがゴキブリ遭遇頻度が高い!

1年にたくさんゴキブリと遭遇したと答えた90人の所在地は関東以西で、残り5人は石川、宮城、新潟、福島、栃木
一年のうちにたくさんのゴキブリを見たと答えた人95名の所在地

ゴキラボには、「北海道ではゴキブリを見ないって本当ですか?」という質問がくることがあるが、ワモンゴキブリ以外は、北海道の一般家庭にも生息しておる。北海道の家にゴキブリは出ないと言われたのは、断熱効果の低い木造住宅が中心だった時代の話(服部1991)なんじゃ。
ただやはり、遭遇頻度は低め(服部1991・辻󠄀2018)で、アンケート(回答者1000人/2018年6月実施)でも北海道にお住いの人は、年に1回見るか見ないか、という人が多い傾向じゃった。

越冬休眠をするクロゴキブリとヤマトゴキブリは、継続的な高温度の条件下では成虫になるのが難しいとされています。これは、越冬休眠をしない、チャバネゴキブリやワモンゴキブリに比べて不利な増殖条件です。
とくに、発育速度の速いチャバネゴキブリは1年以内に2世代以上増殖するので、暖かな屋内で大発生することがあるのです。全国的に広く分布しているのも、こうした性質によると考えられます。

その他・屋内に侵入するゴキブリの例

  • コワモンゴキブリ
  • トビイロゴキブリ
  • キョウトゴキブリ
  • オガサワラゴキブリ
  • イエゴキブリ
  • ハイイロゴキブリ
  • チャオビゴキブリ
  • チュウトウゴキブリ

このうち、キョウトゴキブリが温帯性のゴキブリですが、それ以外は熱帯性あるいは亜熱帯性なので、暖かい地域や施設に生息しており、種類により、温室、地下街、飲食店、工場、などで発生しています。一般家庭ではほとんど見られない種類もあります。

これらのゴキブリは、全国的に分布しているわけではなく、比較的限られた地域に生息していると考えられています。
しかし、近年では北上し生息地域を広げている種類もいます。今のところは一般住宅への侵入の心配はありませんが、地下街、工場、飲食店といった一年中暖かな環境の施設は注意が必要でしょう。

北上するゴキブリについて詳しくは⇒『北進中!サツマゴキブリなど・生息地域拡大中の日本のゴキブリ5種の生態』

まとめ

今回は、屋内でよく見られる4種類のゴキブリについて見てきました。
みなさんの目の前に現れるゴキブリは、4種のうちのどれでしょうか?

チャバネゴキブリは全国的に広く分布、ヤマトゴキブリは東北地方から本州中部に多く北海道や九州にも分布、クロゴキブリは関東以西に多く徳之島や沖縄本島以南にはいない、ワモンゴキブリは南九州や南西諸島以南でよく見られ九州以北の温暖な地域でも出没するようになった

一口にゴキブリと言っても、見た目や生態、分布などがずいぶんと違いましたね。そして、生態の違いは、以下のようにとるべき対策の違いに直結するのです。

クロゴキブリとヤマトゴキブリの特徴は寒さに強く屋外(温帯)でも越冬する。対策は越冬から目覚める春~夏に行うと良い。ワモンゴキブリやチャバネゴキブリの特徴は寒さに弱く屋外での越冬は不可能。対策は限定された場所に集まっている冬が良い。

あとは、具体的な対策を実行するだけです!

もっとも有効な対策を知りたい人は⇒『隠れゴキブリ一網打尽!ベイト剤(毒餌)の効果的な設置方法・場所・時期』
対策アイテムの効果を知りたい人は⇒『ゴキブリを見ずに駆除!ベイト剤・捕獲器・くん煙剤・忌避剤の比較』
『ゴキブリ退治・スプレー式駆除剤(殺虫剤/凍結/泡)の成分・効果・安全性』

上記以外にもゴキラボでは、効果的な対策方法や駆除剤の正しい利用方法などについても紹介していますので、ぜひ今後のゴキブリ対策に役立ててくださいね。一緒にゴキブリゼロを目指しましょう!

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