ゴキブリ対策の第一歩!巣・寿命などのゴキブリの生態を知ろう

投稿日: 2018/11/28

ゴキブリは昆虫いちの嫌われ者。これまで多くの人々が、「一匹残らずやっつけたい」と家の中のゴキブリと戦ってきたわけじゃが、実は、ゴキブリがどんな昆虫なのか、を知っている人は案外と少ないようじゃ。戦いに勝つためには、まずは相手のことをよく知ることが肝心。さすれば、弱点も見えてくるぞ。


ゴキブリとは

ゴキブリは、およそ3億年前から地球上に生息している、最古の有翅(ゆうし=ハネがある)昆虫です。当時から、6本の脚と4枚の翅(ハネ)を備え、その姿はいまも大きくは変わっていません。

分類上は、バッタ亜群中のゴキブリ目。バッタ、ハサミムシ、シロアリ、カマキリなどに近い昆虫で、これらはあわせて直翅(ちょくし)系昆虫と呼ばれています。直翅系昆虫は、卵・幼虫・成虫と発育し、カブトムシやチョウのような蛹の時期がありません。その理由は、幼虫と成虫で生息場所や食物が類似した生活を送るからです。

ゴキブリは、世界中に4000種以上いるといわれており、その大半は野外で生活をしています。私たちが普段見かける、屋内に侵入でき、生活できるゴキブリというのはごく限られた種類なのです。
水辺・水中・湿った土壌・朽ち木・植物の葉など、ゴキブリが好む環境は種類によってさまざま。

日本のゴキブリは、54種(正確には54種+7亜種。温暖化によって定着種が増加する可能性もある)とされています。
その中で、屋内でとくによく見られるのは、

クロゴキブリ
クロゴキブリ

ヤマトゴキブリ
ヤマトゴキブリ

ワモンゴキブリ
ワモンゴキブリ

チャバネゴキブリ
チャバネゴキブリ

の4種類。地域によって、それぞれの分布は変わります。
詳しくは⇒『ゴキブリ4種の生態|生息地・成長・行動・寿命の違いとは?』

この中でもっとも知名度があるのはチャバネゴキブリですが、そのほかの3種類のほうが、住宅での遭遇率は高いと言えます。チャバネゴキブリは一般家庭よりも、工場や飲食店などでよく見られるのです。

ゴキブリのからだはこうなっている!

ゴキブリの体

ゴキブリのサイズは、小さい種類と大きい種類とでは5倍から最大10倍ほどの差があります。例えば、クロゴキブリの体長が25mm前後であるのに比べ、沖縄などに生息しているホラアナゴキブリの体長は4~5mmしかありません。

脚やハネといった体のつくりも、種類によって違いはありますが、大まかなつくりは似ています。ここでは、クロゴキブリを例に見ていきましょう。体のつくりがわかれば、ゴキブリの行動が読めるようになるかもしれませんよ。

触角

遠くの物の匂いを感じる受容器が多数あり、アンテナのような役割を果たす。また、風や音、声などの空気の振動も捉えている

よく発達し、たくさんのトゲがあることで、平面も隙間もすばやく移動できる。足先から脚の先端に、「爪間盤」というすべり止めがある種類は、ガラスやプラスチックなどの垂直面ものぼることができる

胸部

前胸・中胸・後胸に分かれ、それぞれに一対の脚があり、中胸と後胸には一対のハネがある

腹部

腹部は10節からできており、非常に柔らかいため、狭い隙間に入り込むことが可能。(末端の節は生殖節と融合しているため、オスでは9節、メスでは7節しか数えられない)

尾肢

オス・メスともに腹端に、繊細な感覚毛の生えた一対の尾肢があり、風や音、声などの空気の振動を察知する

よく、「ゴキブリのテカリが気持ち悪い」なんて言葉を聞くが、クロゴキブリの体の表面は滑らかなので、光が反射するんじゃ。油で光っているわけじゃないんじゃよ。たまに、体が粘液で覆われることもあるが、水溶性のものなので、それはテカリとは関係ないんじゃ。

ゴキブリの頭

ゴキブリの顔は下向きに位置しているので、なかなかお目にかかれません。実はこんな顔をしているのです。バッタやカマキリに似ていますよね。

頭の上部に大きな複眼が一対あり、触角の根本近くに一対の単眼(明紋)がある。複眼は、人間の眼のように物を明快に見ることはできないものの、視野が広く、物の動きには敏感。単眼で明るさと動きを感じる。

口器

口器の全体は上くちびるに隠れて見えないが、上くちびるの次に一対の大あごが左右から噛みつくように並び、その後に一対の小あごがある。一番後ろを下くちびるがカバーしている。小あごと下くちびるには、それぞれひげがあり、形や味をさぐる役目をしている。両あごの奥にのど(口腔)があり、唾液の出口から舌がのびている。

大あごは木材や堅いものをかじることができるため、ミルクのついた赤ちゃんの口の周りなどを噛まれないよう注意が必要。大人が寝ている時に噛まれることもある。

人間でいうところの脳みそはないが、脳と呼べる神経節が存在している。視神経、触覚、食道に関係している3つの神経節があり、昆虫の脳の代表格として研究されている。

ゴキブリに逃げられた!
という経験をお持ちの人はおるかな?
触覚と尾肢でわれわれの動きを察知し、脳へとその情報が瞬時に伝わり脚を動かす、というこの一連の反応がゴキブリは速いのじゃ。

ゴキブリの卵

ゴキブリの卵は、卵鞘(らんしょう)と呼ばれる固い殻に包まれています。卵鞘には、10数個から20数個の卵が入っており、1~数日間、種類によっては20日前後メスによって抱えられ、産み落とされます。中には、卵鞘をお腹の中に戻して幼虫を生む種類もあります。
詳しくは⇒『ゴキブリの卵の特徴は?産卵や孵化時期、駆除方法についてもご紹介!』

ゴキブリは昆虫ですから、脱皮します。チャバネゴキブリは通常6回、ワモンゴキブリは9~11回と、回数は種類によって異なります。脱皮した後の抜け殻は、通常は自ら食べるんです。だからなかなか抜け殻には出遭わないのですね。


巣はどこに? ゴキブリの知られざる行動

ゴキブリは夜行性で、日中は隙間や物陰などにじっと隠れています。静かで日の当たらない環境であれば、日中に活動することもあります。

隠れ場所(巣)の特徴は、以下の4つ。
  • 直射日光が当たらない隙間や物陰
  • 湿気がある暖かな場所
  • 餌や水がある場所の近く
  • 「ふん」などの排泄物で汚れている

ゴキブリの多くは、この4つの特徴を好み、集団で生活しています。
4つ目の特徴に挙げた「ふん」ですが、ゴキブリは、自分たちのふんで汚れた場所のほうが落ち着くのです。ふんには独特の臭気があるので、最初の3つの特徴に当てはまる場所で鼻をクンクンさせると、巣を特定しやすいでしょう。

ここでいう巣は、ほかの生き物の巣のように、餌を持ち帰ったり、子供を育てたりする場所ではありません。あくまで、隠れ場所です。ゴキブリは、餌はその場で食べますし、子育てをするために巣を整える、といった行動はとらないのです。

ひとつめの特徴である“隙間”ですが、ボクも隙間は落ち着きますね~。ゴキブリの場合は、比較的大型のクロゴキブリなどは1㎝、小型のチャバネゴキブリは0.5mmの隙間が好きだということがわかっています。(Tsuji&Mizuno,1973;水野・辻󠄀,1974)

夜になると、ゴキブリは巣から出て、餌や水、交尾の相手を求めて活動します。大抵は、満腹になると巣に戻るため、外出する時間はそんなに長くはありません。例えば、チャバネゴキブリは、餌を見つけて10~20分で食べ終え、交尾活動以外は巣に帰ります(夏場)。
クロゴキブリなどの、比較的サイズが大きい種類は行動範囲が広く、チャバネゴキブリなどの小さめの種類は、行動範囲が狭いと考えられています。


どれくらいの期間生きるの? ゴキブリの一生

ゴキブリが卵から成虫になるまでには、どのくらいの時間がかかるのでしょうか? ゴキブリによってずいぶんと差があるので、一言で答えるのは難しい問題です。

ゴキブリには、休眠(摂食・発育・生殖などを停止する期間)する種類としない種類がありますし、環境によって発育のスピードが変わるため、ひとつの種類でもなかなか一概には言いにくいのです。しかし、大体の発育過程は同じです。クロゴキブリを例にその発育過程を見てみましょう。

クロゴキブリの一生

卵や幼虫の時代を含め、1匹のクロゴキブリが成虫になるまでには、1年~2.5年もかかることがあります。成虫になると、自然環境の下では3~6ヶ月生きるとされています。ということはつまり、クロゴキブリの場合は、最大で3年を超える可能性があるといえますね。

一方で、発育のスピードが速い種類もいます。チャバネゴキブリでは、クロゴキブリのように、特定のステージで発育を休止して耐寒性を増す「越冬休眠」は見出されておらず(Tsuji&Mizuno、1972)、1年で2世代以上増殖します。以下のような過程を経るため、寿命は4カ月~8カ月前後といえます。

チャバネゴキブリの一生

卵鞘から孵化までに10数日~20日

幼虫から成虫になるまでに40日~60日(25℃~30℃の環境)

成虫になって3~5カ月(25℃~30℃の環境)生きる

まとめ

ゴキブリが、バッタやハサミムシ、シロアリ、カマキリなどに近い昆虫だというのは、体や顔のつくりから、よくわかりますよね。

当サイトで行ったアンケートでは、「カブトムシかと思って捕まえたらゴキブリだった!」といったエピソードが少なからずありましたが、カブトムシのような甲虫類とは真逆の、柔らかいくて平べったい体を持っているのです。

彼らは、その体をいかして、日中は隙間や物陰に隠れています。ゴキブリの隠れ場所(巣)を探す場合は、家の中で以下にあてはまる場所をチェックしてみましょう。

  • 直射日光が当たらない隙間や物陰
  • 湿気がある暖かな場所
  • 餌や水がある場所の近く
  • ふんなどの排泄物で汚れている

また、ゴキブリが巣から出てきた際に、丸めた新聞紙片手に追いかけた、なんていう経験がある人も多いと思いますが、ゴキブリは私たちの気配を、空気の振動から察知することができるのです。なかなかの強敵だということですね。

ゴキブリの巣が特定できた人は、さっそく対策を!

もっとも有効な対策を知りたい人は⇒『「ベイト剤」の効果的な設置場所とゴキブリを寄せ付けない4つのポイント』
対策アイテムの効果を知りたい人は⇒『ゴキブリを見ないで駆除できる!ベイト剤・捕獲器・くん煙剤・忌避剤の効果』
『ゴキブリ退治の基本!スプレー式駆除剤の効果と安全性をチェック!』

上記以外でもゴキラボでは、知られざる生態や対策についてたくさんの情報を公開しています。ぜひ、参考にしてくださいね。

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